全国的に珍しい「ジャムパンの専門店」が2022年6月、名古屋市千種区にオープンした。
使う砂糖は一般的なジャムの3分の1ほど
覚王山のジャムパン専門店「珠のか」。早いと昼過ぎには売り切れてしまう人気店だ。

来店客A:
前回ちょっと寄った時はもう売り切れで
来店客B:
果肉が分かる感じがある、フルーツ食べてるなって。みんなに広めたいよねって話してたんですよね
お店には季節のフルーツを使ったジャムパンが10種類ほど並んでいる。

この時期は愛知県産の甘酸っぱい無花果(イチジク)や、和歌山県産の希少なバレンシアオレンジなどが並ぶ。今人気なのは山梨県産の白桃を使ったジャムパンだ。

珠のか 店長:
フルーツの味をできるだけ生かして作れたらと思っています
まずはカットした桃の糖度を確認して、砂糖の量を決める。

ポイントはフルーツの甘さを生かすため、使う砂糖を一般的なジャムの3分の1ほどにすること。

もう1つは、フルーツの食感も生かすために、果肉が残る程度に火を通すこと。

実がゴロゴロしているジャムに合わせるのは、ブールパンという丸いフランスパン。このパンにジャムをたっぷり挟んで完成だ。

この店がジャムパンに目を付けたのには、強いこだわりがあった。
珠のか 店長:
見た目が悪いフルーツでも味はすごく良かったりする。そういうもので、喜んでいただけるものを作りたかった
店長はこれまで農業や飲食業に携わる中、食品ロスを目の当たりにしてきた。そこで形が悪い、少し傷があるなどで捨てられてしまう「もったいないフルーツ」を生かせるジャムに着目。

積極的に仕入れて、人気のジャムパンを作り上げた。
珠のか 店長:
珍しいというか他にないもの、オリジナリティーのあるものを目指したかった。まだ見たことないとか、あまり知られていないものもいっぱいあると思うので、そういうもので喜んでいただけるものが作れたらと思っています
(東海テレビ)