2022年7月10日に投票が行われた参議院議員選挙。OHK(岡山放送)がネット配信した開票速報に、聴覚障害者の中西厚美さんと庄田正子さんが出演した。
「立候補者が何を言っているかわからないから」と、今回は投票に行かなかった庄田さん。では、どうすれば訴えは届くのか?そして、願う未来は…

字幕よりも手話がいい

庄田正子さん:
立候補者の字幕や手話がついたりつかなかったりとまちまちだが、できれば手話があれば、私たちは内容を把握することができる。字幕の場合は言葉の意味がちょっと難しく、つかみにくいというところがある。手話だったら意味をつかんで理解することができる。文字と手話には、ちょっと差がある。その辺りも考えていただけるとありがたい

この記事の画像(8枚)

バリアフリーな社会の実現に向けて、ハードや制度面の充実はもちろんだが、一番大切なのは「心の問題」だと、庄田さんは話す。

一番の問題は「心のバリア」

ーーー障害者も暮らしやすい社会をつくるために必要なことは?
庄田正子さん:

デジタル化で社会がどんどん変化しているが、一番の問題は「心のバリア」。健常者の中に聴覚障害者が入って行きにくい。
「話が通じないからもういい」と排除され、ショックを受けることもある。障害者は少数派。健常者と障害者が)お互いに誘い合う、協力しあうことが大事だと思う。
心のバリアを壊すのは、なかなか難しい。色んなもの(ハードや制度など)を変えていくのは簡単だが、そこを理解していただきたいと思う

子どもの頃から意識を

ーーー時間がかかると思うが、そういう時代が来てほしい?
庄田正子さん:

今、手話を学ぶ人は増えているが、大人ではなく、頭の柔らかい子どものうちに、手話や聴覚障害、視覚障害、車いすの人への対応方法を学んだり。優しい見方ができて、大人になった時に、こういう人もいる、そういう社会が当たり前なんだっていうふうに考えてもらえる事も必要だと思う

(岡山放送)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(8枚)
岡山放送
岡山放送

岡山・香川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。