2021年の年末、愛媛県内では初めて、西条市の養鶏場で発生した鳥インフルエンザ。
隣接する3業者で、37万羽あまりのニワトリが殺処分された。

にぎやかだった鶏舎が静まり返り…

悪夢のような日々から7カ月。ようやく卵の出荷が再開された。
ニワトリたちを愛しそうに見つめる男性。西条市で養鶏場を営む徳永剛史さん。

(Q.いよいよニワトリが帰ってきましたね?)
とくながたまご・徳永剛史社長:

はい、おかげさまでありがとうございます。もうかわいくて仕方がないです

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徳永さんの養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、2022年1月4日。
隣接するほかの養鶏場で年末に、愛媛で初の感染が発生し、警戒を強めていた中だった。

とくながたまご・徳永剛史社長:
朝の見回りの時に、30羽くらい死んでいるのが見つかって「終わったな」っていう感じで。そのあとの記憶があんまりないですね

飼っていた約8万3,000羽のニワトリは全て殺処分され、にぎやかだった鶏舎は静まり返ってしまった。

7カ月ぶりの出荷「いっぱい残ったらどうしよ」

あれから約半年。ウイルスが完全に消えたかどうか調べるモニタリング検査などを経て、鶏舎に再びニワトリたちの鳴き声が戻ってきた。

ただ、飼育数は約1万6,000羽。当時、1日に7万個を出荷していた卵も、その70分の1、1日1,000個からの再スタート。
餌やりや集卵など、6人のスタッフで担当していた鶏舎の管理は徳永さん1人で行う。
パック詰めした卵を車に積み込み、7カ月ぶりの出荷。納品するのは、先代から30年以上の付き合いがある西条市内のJAの直売所。

とくながたまご・徳永剛史社長:
(出荷は)半年…年末…12月ぶりですね
(Q.長かったですか?)
とくながたまご・徳永剛史社長:

長かったです。迷惑かけましたね、これ買うてもらえるんかな(笑)。いっぱい残ったらどうしよ

休業中も応援してくれた人たちへの感謝のメッセージとともに、採れたての卵を丁寧に並べていいく。
すると、さっそく…

卵を買いに来た人:
さっきインスタグラムでね。3時ぐらいに、こちらに入るって伺ったんで

販売の再開を知ったお客さんが駆けつけた。

JAえひめ未来営農部・黒川直樹次長:
またこうやって元気に再開していただいてですね。本当にうれしく思います

ようやく新たな一歩を踏み出した徳永さん。
応援の声をエネルギーに、おいしい卵を届けたいと意気込む。

とくながたまご・徳永剛史社長:
「待ちよるよ」っていうのが、やっぱり一番染みましたね。餌の方も考えて、この半年間パワーアップしてきたんで、それ(さらにおいしくなった卵)を食べてもらいたいと思います

今後は、別の鶏舎にも徐々にニワトリを入れ、年明けにかけて3万2,000羽程度に増やしていく予定だという。

(テレビ愛媛)