――ネットでは賛否両論だがどう受け止めた?

いろいろな意見があると勉強をさせていただきました。だからこそ、利用者にとって心地よいものを作らなければいけない、頑張らなければいけないなと受け止めています。

オフィスでも落ち着いて休める選択肢に

――どんな環境での活用を想定している?

まずはオフィス。睡眠には暗いところが適していますが、自分の机の上やソファだけを暗くするわけにはいきませんし、社交性がある場所ならなおさらです。仮眠ボックスであればそのような環境でも落ち着いて休めるのではないでしょうか。職種によっても需要が生まれる可能性があると思います。例えば、特に体力を使う仕事など、少しの時間でも仮眠したい職場環境にも需要があるかもしれません。

内部に設ける凹凸のイメージ(提供:イトーキ)
内部に設ける凹凸のイメージ(提供:イトーキ)

――設置費用はどのくらい?購入希望者はいる?

既に購入希望のお話はいただいておりますが、開発は2022年7月にスタートしたばかりで、構造・デザイン・価格ともに今の段階では発表出来かねる状況にございます。現段階で考えております商品の提供方法ですが、オンラインによるサブスクリプション形式と販売の双方で考えております。


――仮眠ボックスに関連して、伝えたいことは?

NASAの仮眠研究による実証実験では昼に仮眠をとることで、認知能力と注意力が向上しているという結果もでています。まずは、心地よさと安全性の部分の検証を進めつつ、働く現場の新たな仮眠環境整備に一翼を担える商品のリリースを一日も早く目指していきます。


多くの人が集まる環境では、周囲の視線が気になって休憩や仮眠が思うようにできないことは考えられる。仮眠ボックスはそうした時の選択肢になれるのだろうか。心地よいと思える空間をどのように実現するのか、開発を見守っていきたい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。