円安や原油高などで値上がりするものが増えていて、食品の生産に影響が出ている。
「物価の優等生」とも言われる“もやし”も例外ではない。

原材料や燃料価格が高騰 もやし工場自体も減少

九州2位のもやしの生産能力を誇る、佐賀・吉野ヶ里町の「川﨑食品」。この工場では1日に約10万袋、20トンのもやしが出荷されている。

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90年以上も続き、九州の食卓を支え続けたもやし工場。
順風満帆に見えるが、社長の川﨑紀明さんは危機感を募らせている。

川﨑食品 川﨑紀明社長:
もやしの原料である緑豆の価格が、ここ10年ほどで2倍、3倍程度まで上がってきている

川﨑食品 川﨑紀明社長:
人件費ももちろん上がってきていて、全てのコストが上がってしまって、これ以上の安い価格というのが厳しい状況に入ってしまっている

原材料となる緑豆の値上げや近年の燃料価格の高騰から、値上げを検討せざるを得ないという。
また、生産費用高騰による経営悪化を原因に、もやし工場自体が減少していることも深刻。

川﨑社長によると、佐賀に戦後50カ所以上あったもやし工場は2022年6月現在、3カ所に激減。
その中でも大規模な生産能力を持つのは、川﨑食品のみだという。

値上げの影響は店頭でも…生産者「もやしの価値伝えたい」

一方、値上げの影響を受けているのは工場だけではない。
佐賀市のスーパーマーケットでは、仕入れ値の高騰から、数カ月前に売値を35円から38円へ、3円の値上げをした。

客:
いやもうほんとにやめてほしい。もやし大好きなのでやめてーって感じ

客:
わたしたちにとって、やっぱり安い方がいいんですけど、でもやっぱり仕方がないのかなと思います

店員:
できるだけ安く提供したいと思っているが、こういった相場が高い時のもやしなど、なるべく(入荷を)増やして、なるべく安くしたいと考えている

「もやしは安い」というレッテルが、生産者と消費者を苦しめているという。

川﨑食品 川﨑紀明社長:
もやしの価値を低く見られているというのは、すごく悲しく感じる

川﨑食品 川﨑紀明社長:
今までの業界がそういったところを訴えてこなかった部分も問題としてあると思うんですけど、今後はしっかり商品の価値を伝えていかなくてはいけないのかなと感じています

(サガテレビ)