私がお伝えしたいのは「日本人の主食がクッションに!」です。
こちらのクッション(商品名:ライスウェーブ 2つ折りクッション)は、これまでは100%石油由来のポリエチレンで作っていましたが、今回 食用に適さない古米など廃棄されるお米を10%配合した、新たに開発した素材を使用しています。
開発メーカー(株式会社モーブル)によると、9月には同じ素材を使ったソファも発売予定です。
今後、お米の比率を25%にまで上げることを目指し、製造を本格化させます。
ポイントはこちら、「食品ロス削減と脱プラを同時に実現」
株式会社モーブルが開発し、「お米を使ったクッション」に使われている「RICEWAVE(ライスウェーブ)」。
ここに配合されている国産バイオマスプラスチック「ライスレジン」を製造しているバイオマスレジンホールディングスでは、モーブル以外にも様々な企業と協業して「お米を使った」製品を開発しています。
玩具会社と協業した2010年に、「お米のおもちゃ」シリーズを発売。さらに「お米のオカリナ」や「郵便局のレジ袋」なども。
担当者は、「日本で生産されて非食用になった『お米』を使用して、日本国内の新潟・福島で「ライスレジン」を製造しているのでLCAの観点からも脱炭素に貢献している。また日本国内のお米を利用しているので、供給の面でも石油価格や海外の情勢にも左右されないバイオマス素材」としています。
今月から、一部出資をしているベトナムの企業で、同じように現地の非食用のお米を原料にした生分解性プラスチックも製造する工場が稼働し始めるなど、世界のフードロス問題解決と脱炭素化社会の実現を目指します。