新潟市秋葉区の新津地区は、山手線などJRの車両を製造している新津車両製作所があることから、「鉄道のまち」として知られている。
街の至る所に鉄道のモニュメントや資料が展示されていて、鉄道に詳しくない人でも楽しめる場所だ。
今回はそんな新津の商店街を、NST飛田厚史アナウンサーが巡った。
電車は通らない…歯科医院に踏切
まずやってきたのは0番線商店街。
飛田厚史アナウンサー:
商店街のそこかしこに、鉄道のまちとして賑わった名残を感じることができます
商店街によると、新津駅にはかつて磐越西線の列車が発着していた0番線(ぜろばんせん)ホームがあった。
しかし、駅の改装に伴い0番線ホームが撤去されることに。
そこで、全国的にも珍しい0番線という名前を後世に残そうと、商店街の名称を「0番線商店街」に改名したという。
0番線商店街には、昔の駅の案内板や切符の写真などが飾られていて、地元の人が鉄道のまちとしての歴史を大切にしていることが伝わってくる。
飛田厚史アナウンサー:
商店街のアーケードを抜けると、なんと、街なかに突然踏切が現れました
歯科医院の駐車場に設置されているのは、役目を終えた踏切。
「鉄道のまち新津を楽しんでほしい」と、新津鉄道資料館から貸与されている鉄道資料だ。
実際にランプが点滅したり、警報音が鳴ったりするが、もちろん電車は通らない。
街なかに飾られている鉄道資料は解説が付いていて、この踏切警報機の正式名称は「閃光式警報機」。
こうして街を巡りながら、鉄道にも詳しくなれる。
地球77周分走ったSLの動輪も
続いて目の前に現れたのは、蒸気機関車の動輪。
直径175センチの動輪。1940年(昭和15年)に新製され、引退するまで35年間、北海道を走り続けたという。
総走行距離は約300万km、なんと地球77周分もの距離を走ってきた。
飛田厚史アナウンサー:
雪の日も風の日も、地球77周分走ってくれたんですね。それがいま新津にやって来ている。地球77周分の重みを感じることができます
公衆電話にも鉄道モニュメント
最後にやって来たのはJR新津駅前。
こちらの公衆電話にも、もちろん鉄道のモニュメントが飾られている。
屋根にはパンタグラフのオブジェ。電気が通れば走り出しそうな、新津らしい公衆電話だ。
新津にはほかにも鉄道資料館など、鉄道に関する様々な施設やモニュメントがある。鉄道が好きな人もそうでない人も、ぜひ足を運んでほしい。
(NST新潟総合テレビ)