新潟市秋葉区の新津地区(旧新津市)は、石油のまちとして知られている。今回は、そんな新津地区にある「変わり種温泉」を取材した。
この記事の画像(19枚)石油を掘ったら温泉が…!?
新津地区の住宅街を歩いていると突如現れるのが、知る人ぞ知る新津温泉。初めて入浴する人は驚くかもしれない「驚きの特徴」がある。
昭和29年開業、約70年の歴史を持つ新津温泉は、大人1人400円・子ども1人200円とリーズナブル。
飛田厚史アナウンサー:
「炭酸食塩泉」とありますが、どんな特徴があるんですか?
新津温泉の管理人:
ここは石油を掘って温泉が出たので、石油の匂いもしますし、ガスや硫黄の匂いもする。トロトロした感じのお湯
新津温泉がある地域は「石油のまち」
実は、新潟県は古くから石油が産出されてきた。明治時代に入ると全国有数の産油県となり、特に日本一の産油量を誇ったのが、新津油田のある現在の新潟市秋葉区。
新津油田は1996年に石油採掘を終えたが、地域には今も石油産業関連の施設が残されていて、新津地区は「石油のまち」として知られている。
そんな新津地区の名を冠した新津温泉の大きな特徴は、石油のにおいがするということ。
さらに…
新津温泉の管理人:
間欠泉なので、4か月に1回噴きます
新津温泉は、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する「間欠泉」。約4か月に一度 温泉が噴き出すといい、温泉好きにとってたまらない光景なのだとか。
その間欠泉が噴き出すのは、施設内にある小さな小屋の小さな噴き出し口から。
この建物の中で、お湯が湧き出ているのだ。
飛田厚史アナウンサー:
本当に石油の香りですね。ここで湧き出しているんですね
新津温泉の管理人:
ポンプは使っていません
特別に温泉の裏側を見せてもらったあとは、いざ浴室へ。
いざ入浴 石油臭がクセになるかも…!?
飛田厚史アナウンサー:
独特の濁り具合と、立ちのぼる石油の香り。これが石油の里、新津の温泉なんですね。
飛田厚史アナウンサー:
お湯に触れた感触も、ツルっというより、ヌルっとする、重めの感触です。
温度調節をしていないお風呂。
この石油の香りただようお湯を求めて、午前中は常連でにぎわう。休日は県外から訪れる人も多いという。
飛田厚史アナウンサー:
抜群の湯加減。じんわり優しく身体が温まる。決して熱すぎない、お子さんでも入れる温度ですが、石油の香りはかなりハッキリしています。お湯に入っていても、油のにおいが漂ってきます
飛田厚史アナウンサー:
石油の香りを感じながら、じんわりとあたたかい温泉。まさに新津ならでは。ここにしかない名湯です
一度入ればクセになるかもしれない、石油臭ただよう新津温泉に足を運んでみてはいかがだろうか。
(NST新潟総合テレビ)