岐阜県の中南部に位置し、名古屋市圏のベッドタウンとして発展した可児市。明智光秀の生誕の地とされる「明智城跡」など、戦国時代を今に伝える歴史スポットとして注目を集めたが、昔ながらのご当地グルメが新たな魅力を発信している。

自然の地形生かした明智城跡 展望台からは御嶽山も

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東海環状自動車道「可児御嵩IC」から車で10分の場所に、市の指定史跡「明智城跡」がある。

自然の地形を生かした山城だった明智城は、戦国武将の明智光秀がここで約30年を過ごしたといわれている。

本丸跡には、光秀の生涯を描いたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送を記念して、2020年に光秀像が建てられた。

そして、展望台からは空気が澄んだ日には遠く御嶽山も見える。

また、城跡の麓にある明智家ゆかりの「天龍寺」には、日本一大きいといわれる光秀の位牌が納められている。

光秀の生誕の地とされる明智城跡は、歴史を今に伝えるスポットだ。

モチモチ食感とチーズの香り…安くておいしいパン

ご当地グルメその1は、もちっとした食感で人気の「もちっこチーズ」。

JR可児駅から徒歩2分の場所にある「ベーカリーたつや」は、学生をはじめ地元の人でいつも賑わっている。

店の一番人気「もちっこチーズ」(75円)は、多い日には1日350個売れる人気商品だ。

米粉、小麦粉、チーズを使い、こんがり揚げたパンをだし醤油で香ばしく味付け。芳醇なチーズの香りとモチモチの食感が特徴だ。

ベーカリーたつやの担当者:
名古屋から来た人は「どうしてこんなに安いの?」って。学生さんがお小遣いで買ったりするので、高い値段にはできない

地域で愛されるご当地グルメ「もちっこチーズ」。ぜひ食べてみてほしい。

世界中のバラを楽しむ 香りにもうっとり

続いて、約6000品種が揃う世界最大級のバラ園へ。

東海環状自動車道「可児御嵩IC」から車で5分。2021年まで、花フェスタという愛称で親しまれていた「ぎふワールド・ローズガーデン」。バンテリンドーム17個分もの広さを誇る世界最大級のバラ園で、約6000品種、2万株のバラが植えられている。

長野から来た女性:
十何回か来ています。いろんなバラがあり、お花の数も覚えきれないくらい

「ローズテラスとバラ回廊」には、園全体の3分の2にあたる約4000品種ものバラが植えられていて、1カ所で世界中のバラが楽しめる。

バラといえばその香りにも癒やされるが、気温が高いと成分が飛んでしまうため、園では午前中の鑑賞をオススメしている。

食感はまるでイカ刺し? 打ち立ての時間限定うどん

ご当地グルメその2は、イカ刺しのような食感の「さしみうどん」。

提供する「手打うどん ときわ」は、土日には行列ができる人気店だ。

この店の夏のおすすめメニュー「さしみうどん」(520円)は、午前10時半から正午と、夕方5時半~6時半の時間限定だ。

ときわの店主:
刺身が乗っているのではなく、釜からあがって新鮮という意味と、食感がイカ刺しに似ているってことで

この道38年の店主が、打ちたての麺をすぐに茹でた新鮮なうどん。

最もおいしいとされる「打ちたて茹でたてを食べてほしい」と店主が考案した。

本物のお刺身のようにわさび醤油でいただく。

ときわの店主:
食感は(釜から)あげたてでないと…。時間が経てば経つほど、歯ごたえは無くなりますから

中はモッチリ、表面はツルンとした茹でたてのうどんは、まさにイカのような食感だ。

トロトロのあんがカツとご飯に絡む、東濃名物

このお店には、うどん以外にも人気メニューがある。

ときわの店主:
うちはうどん屋ですけど、カツ丼が本当によく出る。あんかけカツ丼

トロトロのあんがかかった「ミニカツ丼」(410円)は、“ミニ”とはあるがボリューム満点。

カツ丼にダシや醤油、卵などで作ったあんをかけるスタイルは、岐阜県東濃地方に昔から伝わる食べ方で、トロトロのあんがカツとご飯に絡み、クセになる味わい。

ちなみに店の一番人気は、このカツ丼とさしみうどんがセットになった「さしみうどん+ミニカツ丼」(930円)。

「さしみうどん」と「あんかけカツ丼」は、可児が誇るご当地グルメだ。

(東海テレビ)

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