岐阜県岐阜市を流れる長良川では、2022年も岐阜の伝統文化「長良川鵜飼い」が始まった。

鵜飼いの歴史は1300年以上 高級観覧船がデビュー

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鵜飼観覧船事務所は岐阜市の川原町(かわらまち)にある。

長良川鵜飼いは7世紀頃に始まったといわれており、その歴史は1300年以上。

全部で41隻ある観覧船は、木造の和船や特殊なプラスチック製のものなど様々。

この春には、従来の座敷形式ではない、ソファタイプの高級観覧船がデビューした。

船内には調光ができる間接照明が付いており、鵜飼開始までは明るく、鵜飼観覧時は暗くすることができる。また船にはエンジンが付いていないため、静寂の中で本来の鵜飼の音色も楽しむことができる。

高級観覧船は3タイプある。天窓から月のあかりを楽しめる「藍山(あいやま)」(15名 貸し切り13万4100円)に…。

美濃和紙をイメージした「白月(しらつき)」(10名 貸し切り8万9400円)。

そして、かがり火をモチーフにした「花篝(はなかがり)」(15名 貸し切り13万4100円)だ。

「ぎふ長良川鵜飼」は、10月15日まで開催している(相乗り 大人3200円~ 小人1800円)。

岐阜城を眺めながら、町家のカフェで一服

岐阜市の長良川湖畔の古い町並みが広がる川原町。

日本家屋が続く風情あるエリアに、築150年以上の町屋造りの「カフェ&ギャラリー 川原町屋」がある。

岐阜の美濃和紙を使った提灯や水うちわなど、色鮮やかな商品を販売している。

店の奥には、金華山のロープウェーや岐阜城が一望できるテラス席も。

カフェでは、抹茶の白玉がきれいな「あんみつ」(650円)などのスイーツがいただける。

岐阜が誇る美濃和紙を使った伝統工芸品に、岐阜城が一望できるテラス席…。川原町屋は、歴史を感じられる岐阜自慢のスポットだ。

和紙を藍染め…名産の和傘を伝える専門店

川原町には伝統的な和傘専門店「和傘CASA」もある。

この店の番傘や蛇の目傘は、ひとつひとつが手作り。

岐阜県産の日常的に使える日傘や蛇の目傘、番傘を販売している。

また、郡上市で藍染めの洋服を作っている「石徹白(いとしろ)洋品店」が藍染めした和紙を使った和傘もあり、岐阜名産の和傘文化を伝えている。

柔らかい団子と甘辛いタレ 1串に5玉のみたらし

JR岐阜駅からほど近い柳ヶ瀬商店街には、昔ながらの和菓子店「だんごろう」がある。

「自家製五平餅」(1本180円)や…。

「鬼まんじゅう」(2個入り300円)などが販売されている。

看板商品は「みたらし団子」(3本入り270円)。関東や関西では1串に4玉の店が多いというが、この店では5玉とボリューム満点だ。

もちもちと柔らかく甘辛い、柳ヶ瀬の自慢のグルメだ。

微笑みかけるような優しい表情 江戸後期に造られた「岐阜大仏」

岐阜市の中心・金華山の麓にある「正法寺(しょうぼうじ)」。ここには江戸時代後期に造られ、日本三大仏に数えられる「岐阜大仏」がある。

微笑みかけているような大仏の表情に、訪れる人たちは癒されている。

岐阜大仏は、奈良の東大寺の大仏より1メートルほど低い、高さ13.7メートル。

参拝者と目線が合うように少しうつむいて鎮座する大仏は大きく、その迫力に圧倒される。

江戸時代後期の1832年に造られ、竹材で形を形成し、その上から美濃和紙を貼りつけて漆が塗られている。

その優しい表情と、静寂な大仏殿の中はまさに癒しの空間だ。

(東海テレビ)

東海テレビ
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