岸田首相が現在の物価高について「海外と比べて相対的に低水準」と強調した。吉川議員の18歳女性との飲酒疑惑もある中で、波紋を広げそうだ。

“パパ活”疑惑の吉川議員 自民幹部が辞職求める

6月17日、週刊誌が報じた“飲酒パパ活疑惑”を受け、自民党を離党した吉川赳衆院議員。今も雲隠れを続けていて、記者会見などは開いていない。

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そんな吉川議員に6月13日、自民党の世耕参院幹事長は党の会合で辞職を要求した。

自民党・世耕参院幹事長:
さっさと党は出て行ってもらいましたが、比例復活の議員で自民党の議席でありますので、議員辞職を求めていきたいと思っています。

吉川議員は、岸田首相が派閥の会長を務めている岸田派所属の議員だ。

岸田首相は6月10日、訪問先のシンガポールで吉川議員の進退について聞かれた。

岸田首相:
本人の方から事実関係をまだ何も説明されておりませんので、説明責任を果たしていく。その中で自ら決定していくべきと認識している。

7月に迫った参議院選挙を前に、岸田首相を悩ます“パパ活疑惑”への対応。さらに、岸田首相は急速に進む円安への対応も迫られている。

岸田首相が物価高に言及「我が国は相対的に低い水準」

6月13日、円が24年ぶりに1ドル=135円台前半となるなど円安が止まらない。

国会では…

立憲民主党 杉尾議員:
最近の物価上昇は良い物価上昇か、悪い物価上昇なのか?

岸田首相:
現在の物価上昇は、国民生活、事業者の企業活動等に大きな影響を与えている。

岸田首相は食品の物価上昇について海外と比較し、「我が国は相対的に低い水準」と強調した。

しかし、共同通信が行った世論調査では、「食料品などの値上げが生活に打撃になっている」と答えた人が77.3%となっている。

円安などによる物価の上昇と吉川議員の“パパ活”疑惑の対応と、ダブルパンチとなっている岸田首相。その対応次第では大きな逆風となる可能性もありそうだ。

(「イット!」6月13日放送より)