小惑星「リュウグウ」の砂から、アミノ酸が20種類以上見つかったことがわかりました。人間の生命のもとになる物質が宇宙から来たものである、という仮説を後押しすることになりそうです。

はやぶさ2のカプセル内の砂(2020年/提供:JAXA)
はやぶさ2のカプセル内の砂(2020年/提供:JAXA)
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関係者によりますと、2020年12月に地球に帰還したJAXA=宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「リュウグウ」の砂から、アミノ酸が20種類以上見つかったということです。

アミノ酸は、生命を形作るタンパク質の材料となるもので、元々は地球にも存在していたものの地球がマグマに覆われたことで失われ、その後、飛来した隕石によりあらためてアミノ酸がもたらされた、という仮説があります。

今回、「リュウグウ」の砂からアミノ酸が見つかったことで、この仮説を後押しする結果となり、人間の生命のもとになる物質が宇宙から来たものであると示す可能性があります。さらなる分析に注目が集まりそうです。

(画像はいずれもJAXA提供)

社会部
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