日ごろから災害への備えは必要だが、どこまで備えるかは個人の判断に委ねられる。

不安定な世界情勢を受けてにわかに注目されている、戦争にも対応できるという秋田県産の「地下シェルター」を紹介する。

噴石の衝突実験にも耐えうる鋼製

秋田県大館市の機械メーカー「東光鉄工」。ここで製造・販売されているのが「TOKO(トーコー)地下防災シェルター」だ。

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東光鉄工ドーム事業部・伊藤康仁事業部長:
近年だと北朝鮮のミサイル問題。世界情勢が不安定な状況になると、身の安全を確保したいとお客さんから問い合わせが多くなる

大人4人が、約2週間滞在できる地下シェルター。

ベッドやシンク、簡易トイレなど生活に必要な備品を設置しているほか、水や食料などは床下に収納できるようになっている。

シェルター自体は、噴石の衝突実験にも耐えうる強度の高い鋼製の資材を使用している。

そしてこんな装備も…。

東光鉄工ドーム事業部・伊藤康仁事業部長:
イスラエル製の空気清浄機がついていて、核ミサイルが飛んできても、外部の空気をそのまま取り入れられる

イスラエルでは普及率ほぼ100%

企業のほか、一般の住宅や駐車場の地下での設置が想定されているが、気になるのはその価格だ。

東光鉄工ドーム事業部・伊藤康仁事業部長:
現地の工事は別途だが、製品代として約1800万円からとなっています

――値段を聞いた客の反応は?

東光鉄工ドーム事業部・伊藤康仁事業部長:
思っていたより高いねと言われる

東光鉄工によると、地下シェルターの普及率はイスラエルがほぼ100パーセントであるのに対し、日本は1パーセント未満。

地下シェルターに対する問い合わせはあるものの、納入実績は今のところ1件もないという。

あらゆる有事を想定した地下シェルター。検討してみてはいかがだろうか。

(秋田テレビ)

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