理化学研究所などの研究チームは新型コロナウイルスの陽性判定を9分以内でできる全自動装置を開発したと発表しました。
理化学研究所の渡辺力也主任研究員らの研究チームが開発した全自動装置は新型コロナウイルスの陽性判定や変異株の検出を9分以内で行うことができるということです。
理研・渡辺力也研究員は、きのうの記者会見で、「抗原検査より1万倍感度が高くPCRと同等かそれ以上。新しい変異株ができてもすぐに対応し、検出できる」と話していました。
この装置には研究チームが去年開発した新たな検出方法「SATORI法」が使われていて、PCR検査に比べ大幅に時間が短縮されます。また、1回の検査にかかる費用は200円程度でコストダウンに成功したということです。
研究チームは早ければ今年度内の実用化を目指していて将来、癌などの基礎疾患の判定などにも応用できるようにしたいとしています。

