健康志向が高まる中で、全国ではいま空前のサウナブームとなっている。
島根・飯南町のキャンプ場には、一風変わったサウナが登場。
キャンプとサウナ…ブームになっている2つのアクティビティをかけ合わせ、さらなる集客を狙う。 

サウナ好きの記者も思わず興奮…天然の水風呂が最高

広島との県境近くにある飯南町ふるさとの森キャンプ場。緑豊かな自然に囲まれて、快適なアウトドアライフを楽しめるのが人気で、コロナ禍でも「密」を避けられるレジャーとして休日は予約でいっぱい。

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このキャンプ場に、大型連休に合わせて新たに登場したのが…テントサウナ。キャンプ用のテントの中に違和感なく並んでいる。 

福村翔平記者:
こちらのテントサウナ、サウナ好きのわたしも早速体験してみたいと思います。おーあったかい、いや熱い

耐熱性テントの中には薪ストーブ。上に置かれたサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させる「ロウリュ」で一気に温度を高める。

福村翔平記者:
一気に体感温度が上がってきてますね~。気持ちいい

わずか10分で心地の良い汗が…

こうしたテントサウナは設営が簡単なため、最近のサウナブームを受け、全国各地のキャンプ場や温泉地で導入が進んでいる。 

ただ、このキャンプ場はこれだけではない。

福村翔平記者:
最大の目玉がこちら。家の玄関みたいですね。失礼します。おー、いい感じですね

森の中に現れた四角い建物。その名もキュービックサウナ。このキャンプ場と県内の住宅メーカーが共同で開発した。住宅メーカーならではの、こだわりのおしゃれな外観。そして一度に6人入れる広い室内。本格的なフィンランド式サウナだ。

ここでもサウナストーンに水をかけ、一気に温度を高める。気持ちの良い汗をかいたあと、外せないのが水風呂だが、ここでは…

福村翔平記者:
このキャンプ場に水風呂はないんですが…この川が天然の水風呂です!

記者も思わず「最高〜!」と叫んでしまうほど
記者も思わず「最高〜!」と叫んでしまうほど

キャンプ場のそばを流れる清流・小田川。ここで火照った体を冷やす。そして…大自然の中でサウナ後の深いリラックス状態、「ととのう」体験ができる。

水着のレンタルもあり、キャンプの傍らサウナを楽しめるほか、日帰りでの利用も可能。

全国から熱烈なサウナ・ファン来訪も期待

サウナの導入にかかった費用は約1,200万円。キャンプ場にとって決して少なくない額だが、そこまでしたのには理由が…

飯南町ふるさとの森キャンプ場・秋森誠社長:
まず自分が遊ぶことだね。自分がいいと思ったら必ず広がると思う。まず自分がやる。自分が楽しいと思ったら、必ずお客さんは楽しむので

週6日サウナに行くという、社長のサウナ好きが高じての導入だったが、もちろんビジネス面の狙いもある。

日本サウナ総研によると、年に1回以上サウナに入る人は1,600万人以上。潜在的な「サウナー」の多さに着目し、コロナ禍で人気の高まっているキャンプとかけ合わせた。

潜在的な「サウナー」の多さに着目
潜在的な「サウナー」の多さに着目

これまでの利用客は広島から6割、島根・鳥取から3割と近場が大半を占めていたが、全国から熱烈なファンの来訪も期待できるサウナの導入でターゲットの拡大を目指す。

飯南町ふるさとの森キャンプ場・秋森誠社長:
キャンプだと近場、サウナを入れることで広範囲にビジネスが広がるかと。このロケーションと、この川と、この雰囲気はここにしかない。世界に一つしかない。これを体験してもらって、ヘビーユーザーになってもらいたい

大自然を感じながらのキャンプ、そしてサウナ。利用客を全国から呼び込む準備は、まさに「ととのいました」!

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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