GW後に第7波到来!?

「GW中の人出などが、第6波の入り口となった年末・年始並みになると、GW明け5月12日には東京の新規感染者が1万人を超える」
AIで新規感染者数を予測している名古屋工業大学・平田晃正教授の試算だ。

平田教授は、主要駅での乗降者数や、SNS上の「飲み会」「BBQ」といった投稿の数、ワクチンの接種状況などから感染者数を予測した。
その上で、平田教授はー
「GW後に気持ちが緩んだままの状況が続き、『XE系統』が重なった場合には第7波になる可能性はある」

いま来る『第7波』への社会の対応の在り方が議論となっている。

第7波×「XE」 強まる警戒

警戒すべきオミクロン株の新系統「XE」。
日本でも空港の検疫で感染者が確認され、市中感染の報告はまだないものの、今後の拡大が懸念されている。

国立感染症研究所によると、XEは、感染力が高いとされる「BA.2」より、感染者増加速度が12.6%高いとの報告がある。重症化リスクは分かっていない。

XEは、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」という突起のような部分がBA.2と同じなため、ワクチンや中和抗体薬の効果は同じ程度あると考えられているが、引き続きウイルスの変異には注視していく必要がある。

3月26日に入国した女性からXEが初確認
3月26日に入国した女性からXEが初確認
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意見割れる「第7波」の議論

第7波への対応をどうすべきなのかー。議論が加速している。
4月8日に開かれた政府の新型コロナ対策分科会では、第7波の際、社会経済活動を制限するべきかどうか専門家の中で意見が分かれ、選択肢を含めた提言を早急にまとめることにした。

尾身会長は、分科会の中での具体的な発言として「『重症化予防に重点を置いて、感染拡大はある程度許容すべきではないか』という意見が出た一方、『急速な拡大が起きた場合は死亡者や重症者も増えるため対策が求められる』という意見も出された」と説明。

オミクロン株は比較的軽症者が多かったことから、「ここ数回の分科会で、考え方が異なる意見が公に出てきた。これは今までにはなかったこと。社会の意見を反映して、分科会の中でも色々な意見が出て来ている」と述べた。

尾身会長会見(2022年4月8日)
尾身会長会見(2022年4月8日)

「第5波」収束・・・3つの要因

第7波の対応をめぐり、分かれる意見。
この日の分科会では、「第5波」(去年夏)が急速に収束した要因についても示されている。
この見解は、厚生労働省の専門家会合のメンバーがまとめたものだが、主な点は、以下の3点。

(1)「免疫の獲得(ワクチン接種と自然感染)」
(2)「感染拡大時の接触機会の減少(緊急事態宣言・報道による危機感の高まり)」
(3)「その他(都市部での感染減少が地方への波及を止めた可能性など)」

去年9月には「感染対策強化」「人流の減少」「ワクチン接種率の向上」「高齢者施設などでの感染者の減少」「気象の要因」の5点を挙げていたので、そこから更新された形だが、ここまで来るのにおよそ半年。検証には時間がかかっている。

さらに、結びとして「それぞれの要因がどの程度収束に寄与したか、定量的な解を得ることは困難」「第6波において同じことが言えるとは限らない」としている。

こうした研究状況を考えると、「第6波」の重点措置の効果検証は相当難しいことであることがわかる。
行動制限をめぐり分科会委員の間で意見が割れているのは、こうしたウイルスを相手にした難しさも背景にある。

去年夏、感染拡大”第5波”となった
去年夏、感染拡大”第5波”となった

「通常のGWを過ごす」

最大10連休となる今年のゴールデンウィーク。
山際新型コロナ対策担当大臣は4月19日の会見で「現在の感染状況が続けば、通常のゴールデンウィークとして過ごしいただければいいのではないか」と述べ、移動の自粛などは求めない考えを示した。

山際新型コロナ対策相 閣議後会見(2022年4月19日)
山際新型コロナ対策相 閣議後会見(2022年4月19日)

“行動制限がない”ゴールデンウィークは、3年ぶりとなる。

そして22日にはー
「将来的に、マスクをつけた生活を続ける必要があるかどうかということは、当然議論していかなくてはいけない」
欧米などでマスク着用の義務が撤廃されている流れから、日本でも将来的にはマスクの着用を続けるか議論する必要があるとの考えを明らかにした。

マスクのない日常はいつ日本に戻ってくるのだろうか。

(コロナ対策担当 土門健太郎)