4月26日、内閣人事局が国家公務員を目指す学生などに向け、3本のショート動画を公開した。ショート動画を活用した広報は、人事局では初の試みだという。
TikTokなど尺の短いショート動画が若者に人気のため、ショート動画でアピールすることで減少する国家公務員の志望者を増やす狙いだ。

「フェイクみたいで寒い」の指摘

「国家公務員のリアルを紹介する動画シリーズ」の第一弾としてあげられたのは、1・2年目の若手職員の1日に密着する動画など、国家公務員の「リアル」を描いたもの。

内閣人事局が開設しているYoutubeチャンネル「国家公務員キャリアガイドチャンネル」でも動画をあげていたが、18分超と長尺のものだった。また、役者を使ったドラマ仕立てとしたものの、学生からは「役者を使っていて、フェイクみたいで寒い」という意見があったという。
さらに、国家公務員の仕事について「勤務時間が長い」「休みがとれない」などのイメージが強いことが分かり、「国家公務員のリアルな姿」を知ってもらうため、役者ではなく実際に働く職員が出演し、学生の疑問に答えるような形とした。
人事局の担当者は「学生向けのイベントを開催しているが、実情とかけ離れたイメージを持っている人が多い。繁忙期も一時期はあるし、自分自身もハードな勤務をしたこともあるが、それが全てではないということを伝えたい」と狙いを語る。

ショート動画なのに3分

 しかし、今回公開した3本のショート動画は「1分18秒」「3分38秒」「4分25秒」といずれも比較的長尺だ。若い世代がよく見るTikTokの動画は、長くてもせいぜい数十秒。「ショート動画なのにショートではない」との指摘に対して、担当者は「これ以上どこを切っていいかわからないというところまで切った」と悩みを明かす。また、数十秒程度のショート動画の作製も現在検討中だとしている。
他にも、二之湯国家公務員制度担当大臣の挨拶をツイッターにのせたり、様々なイベントを活用して「ファンを増やしていきたい」と意気込みを語る。 

激務のイメージなどで以前と比べて志望者数が減少し、若手の離職も問題となっている国家公務員だが、今年度の総合職試験の申込者数は、昨年度と比べて7.1%上昇した。どうすれば若者に「刺さる」か。試行錯誤が続いている。