日本で暮らすムスリムの推計人口は約15万7500人(2018年早稲田大学調べ)。日本の人口における割合は0.1%程度に過ぎない。

だからこそ、彼らに対する支援が届いていない現状がある。

NPO法人アクセプト・インターナショナル国内事業局長の田口敏広さんは、そんな彼らを支援する活動をしている。

学生時代の田口さん
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田口さんは学生時代に留学先のイギリスでマイノリティーとしての苦労や差別を味わった。その時に同じ外国人同士として助けてくれたのがムスリムの若者たちだった。

帰国後、在日ムスリムを取り巻く生活環境の厳しさを知り、彼らを支援する活動を始めたという。

目指すのは前例づくり

日本で暮らすムスリムたちの現状について、田口さんはこう話す。

「すごくマイノリティーなんです。頼る先がなかったり、そもそも彼らの言語に対応したサービスが存在していなかったり。市役所の窓口に行っても門前払いされてしまうようなこともあるんです」

そこで田口さんは都内のモスクを定期的に訪れ、コロナ禍で生活が逼迫(ひっぱく)する人たちに食料や生活用品を提供している。

食料や生活用品を提供する田口さん

その食材はすべて、イスラム教徒の戒律で許されている「ハラルフード」。

さらに生活相談も行い、多言語に対応する病院の紹介やビザや給付金の申請の仕方などもアドバイスする。

こうした課題解決に向けた取り組みをする田口さんは「前例をつくることを目指しています。『できない』『難しい』『どうしようもない』と言って、逃げない。やるしかないって。マイノリティーの人のための課題解決、支援の方法のモデルをつくることで、解決への道を開くことができるんじゃないかと思っています」と話した。

NPO法人アクセプト・インターナショナル 
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