福島第一原発で増え続けている処理水の海洋放出について、原子力規制委員会は実施計画に関する審査をおおむね終了した。
トリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、東京電力は基準以下の濃度に薄め新設した海底トンネルを使って原発から1キロほどの沖合で放出する計画。15日に開かれた原子力規制委員会の会合では「確認すべき事項の趣旨は確認できた」として今回で実施計画に関する審査をおおむね終了した。規制委員会は今後、事実上の合格証である審査書案をとりまとめ、意見公募を経た上で認可に向けた手続きに入る。
東京電力は、認可が下りれば地元の了解を得た上で今年6月にも本格的な工事に着手する方針で、来年春ごろの放出開始を目指している。