私がお伝えしたいのは、「上皇さまと美智子さまの穏やかな日々」です。
4月12日、仙洞仮御所を後にされた上皇ご夫妻は、引っ越しの直前に63回目の結婚記念日を迎えられました。世紀のご成婚から63年。ご夫妻はお互いを気遣い、支え合いながら日々を過ごされています。
ポイントはこちら。「感謝の思いと『大丈夫?』のお気遣い 上皇ご夫妻の63年」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
引っ越しの準備が佳境を迎える中、出発2日前の4月10日、ご夫妻は63回目の結婚記念日を迎えられました。
世紀のご成婚から63年。
初めて一般家庭から皇太子妃となった美智子さまは、様々な苦労を重ねながら上皇さまを支え続けられ、そうした美智子さまの努力や配慮に対し、上皇さまは記者会見で時に声を詰まらせながら、感謝の思いを言葉にしてこられました。
天皇としての立場を退いた後も、きめ細かに寄り添われる美智子さまを上皇さまは大切に思われ、咳き込んだ時などに必ず「大丈夫?」と優しく声をかけられるそうです。
63年間様々な経験を共有し、思い出話をしながら過ごされる穏やかな日々。
この2年間の仮住まい先では、御所の庭のどんぐりを通じて交流が生まれた近くの保育園の園児から、ご夫妻の誕生日などに手作りのカードが届けられました。
地域の人たちと心を通わせた「ご近所付き合い」も、お二人の新たな思い出となったようです。
(フジテレビ社会部 宮崎千歳)