自民党の佐藤正久外交部会長は、29日に行われた会合で、ロシアによるウクライナ侵攻に関連して、「岸田首相は"言うだけ番長”になってはいけない」と述べ、日本がアジアの代表として、より存在感を発揮すべきだと訴えた。

佐藤氏は会合で、岸田首相が24日、G7=主要7カ国会合に出席したことについて「日本がアジアの代表として参加し、存在感を見せたことは非常によかった」と評価した上で、「大事なのは、これからだ。"言うだけ番長"になってはいけない」と述べた。
その上で佐藤氏は、「日本は欧州と連帯しても、アジアとの連帯が弱い」として、アジア諸国にウクライナ情勢を巡る連帯を働きかける外交を行うことが大事だと強調した。

また、佐藤氏は、ロシアに対し制裁を行っているアジアの国と地域は「日本、韓国、シンガポール、台湾だけだ」と主張。ロシアのラブロフ外相が中国を訪問する予定であることにも触れ、「多くのアジア諸国は、中国に一定の理解を示しながら行動をしているようにも見える」と指摘した。

政治部
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