小麦の価格が過去2番目の高値に。パン、うどんなどの値上げは避けられず、家計を直撃しそうだ。
農林水産省は、4月から(6か月間)政府が輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格を前の期に比べて17.3%引き上げ平均で1トンあたり7万2530円にすると発表。
人口増加による食料不安やバイオ燃料としての需要が高まったことにより引き上がった2008年10月期に次いで2番目の高値となる。
政府の売り渡し価格は、年に2回、4月と10月に改定していて去年の同じ時期に比べると4割近く高くなった。アメリカやカナダの小麦が不作で小麦の国際価格が高水準で推移したことが主な要因でウクライナ情勢の悪化による供給懸念も影響した。
小麦製品の価格への影響について農水省は食パン1斤あたり2.6円、飲食店でのうどんや中華そばは1杯あたり1円、家庭用薄力粉は、1キロあたり12.1円と試算している。