世界各国のIT企業も進出し、「東欧のシリコンバレー」とも呼ばれているウクライナ。ソフトウェアの開発業務を現地の技術者に委託している都内のIT企業を取材しました。

東京・小平市にあるソフトウェア開発会社「さくらコミュニケーション」。この会社では、受注した案件の企画などは日本で行い、開発部分は、「東欧のシリコンバレー」とも呼ばれるウクライナの技術者に委託しています。
桑村時生取締役:
ウクライナは非常にレベルが高い。イメージ的にはホワイトハッカーレベルの高い技術力を持った人材がたくさん

さくらコミュニケーションの委託先が拠点を置くのはウクライナ南東部の都市、ザポリージャ。

ロシアが独立を承認したウクライナ東部の地域から西に250キロほどのところにあり、現地の技術者は周辺の様子について「いつもと変わらない」と話しますが、状況が悪化した場合はネット環境が遮断される可能性もあるということです。

ウクライナ Computools社・アルテム・コバルさん:
まだ家をでていないので分からないが、兵士もいないしいつもと変わらない。国の方針によっては、インターネットアクセスは遮断されるかも知れない

この会社ではロシアの侵攻がウクライナ全土に広がった場合、従業員は西部の都市リヴィウに退避することになっていて、さらに事態が悪化した場合は、隣国のポーランドに避難し、事業を継続するということです。
(フジテレビ経済部 秀 総一郎)