韓国で新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、初めて10万人を超えた。

18日に発表された韓国の新規感染者は10万9831人と過去最多で、1週間前(5万3926人)から倍以上に増えた。感染力の強いオミクロン株の影響で、来月半ばには新規感染者が最大27万人に上るとの専門機関による予測も出ている。

韓国では国民の6割近くが3回目のワクチン接種を終えているが、1月末から2月初旬にあった旧正月の連休で人の移動が増えた影響もあり、感染拡大に歯止めが掛かっていない状況だ。

一方、韓国政府は感染者の急増に比べ「重症者や死亡者の数が低く維持され(重症患者用の病床使用率は約30%)、病床に余裕がある」として、防疫措置の緩和を発表した。飲食店を利用する際の人数制限『6人』は維持されるものの、19日から営業時間制限が『午後9時まで』から『午後10時まで』に緩和される。厳しい防疫措置に反発する飲食店への『配慮』を見せた形だ。

ただ一時は減少傾向だった重症者の数も、現在は増加傾向に転じている。さらに韓国では3月9日に大統領選挙を控えていて、今後、各地で開かれる集会などを通じ、感染状況の悪化がより深刻化していく懸念もある。

国際取材部
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