新型コロナが第6波にも及ぶ中、依然 高い人気があるのがアウトドア。愛媛県内の企業もアイデアが光るキャンプ商品の開発に活路を見いだしている。

手軽にキャンプを…ラーメンを缶詰に

木元悠吾記者:
とあるものを開発されたと伺いましたが、どんなものを?

富屋インターナショナル・唐木邦彰社長:
ご飯とラーメンの缶詰を

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缶詰にラーメン。この発想が光る商品を開発したのは松山市内のアウトドア専門店「Ranker」。缶詰ラーメンの商品名は「ラーメンカーン」。味は豚骨・カレー・しょうゆの3種類。このほか、きのこやひじきの炊き込みご飯などもある。

なぜ缶詰を思いついたのか、専門店を経営する社長は…

富屋インターナショナル・唐木邦彰社長:
アウトドア専用の缶詰というのは世の中になかったので(開発した)

開発の目的は「より気軽にキャンプを」。2年前から構想を練って、ようやく実現化に至った。
そのメリットは何といっても調理のしやすさ。鍋などで缶詰ごとゆでても、具材などを出して熱湯をかけても良し。密閉されているため、約1年間の保存も可能。

気になるその中身は…

富屋インターナショナル・唐木邦彰社長:
中は、まだ買ってからのお楽しみで

残念ながら、まだ中身の公開はNG!ただ、ラーメンでは乾燥麺とスープ、具材のほか、炭火で焼いたような香ばしさが出るオイルも入っているという。

富屋インターナショナル・唐木邦彰社長:
気軽にキャンプに行く際に使っていただいたら、うちとしては一番ありがたいですね

キャンプがますます楽しくなりそうなこの缶詰は、2022年4月から発売の予定で、商品を増やす計画。

今治タオルが廃棄物から着火剤を

また、異業種からのアウトドア用品の参入も。
今治タオルなどの染色を手がける「西染工」は、このほどアウトドアブランド「THE MAGIC HOUR」を立ち上げ。開発した商品のひとつが着火剤。

その原料は…

西染工商品事業部・福岡友也部長:
これが加工工程で出た綿くずになります

この着火剤は、染色した生地を設備で乾かす際に発生する綿のくずを再利用したもの。まさに廃棄物の有効活用、持続可能な社会を目指すSDGsにつながる取り組み。

この着火剤の優れているポイントは、鮮やかな色。染色工場の商品ならでは。

西染工商品事業部・福岡友也部長:
赤いタオルを乾かせば赤いほこりが出るので、そういうところをちょっと楽しむように、詰め合わせれば面白いかなと思って

もうひとつの特長が燃えやすいこと。これまでの着火剤と比べ、簡単に火を起こすことができるという。

この商品は1月に発売。
2月から新たなラインナップも登場。それはウェットタオル、生地は薄くコンパクトなうえに…

西染工商品事業部・福岡友也部長:
ウェットタオルは生地自体にプラチナをつけてますので、プラチナの効果で雑菌が繁殖しないので、濡れたままでも繰り返し使えるってところですね

何度でも使えるというのもエコなポイント。
コロナ禍をチャンスに。企業はアイデアを練って、新たな市場の開拓に挑んでいる。

(テレビ愛媛)

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