新型コロナウイルスに感染し、2月2日に10日間の自宅療養を終えた女性。療養期間中の生活について聞いた。いつ自分や家族が感染してもおかしくないオミクロン株。「そのとき」に必要な備えとは…。

自宅療養を終えた松山市の女性:
私自身、全然、無症状だったので。それで陽性っていうのが出て、まさか自分がっていう気持ちがすごくありました

 
 
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愛媛県松山市に住む30代の女性は1月22日、勤務先の職場で陽性者が出たため検査を受けた結果、感染が判明。症状はなく、10日間の自宅療養となった。

自宅療養を終えた松山市の女性:
更衣室で着替える時も、なるべくマスクをしたままとか、会話をしないというのを徹底していたんですけど、やっぱり(オミクロン株の)感染力は強いなと感じています

生活スペースを分け…家族の接触回避を徹底

同居する夫と3人の子どもは濃厚接触者になり、女性を2階の部屋に隔離して療養生活がスタートした。しかし、24日にはPCR検査で小学生の次男の感染が分かった。

女性は2階の部屋で隔離して療養も次男の陽性が判明
女性は2階の部屋で隔離して療養も次男の陽性が判明

わが子の感染が分かった時、母としての心境は…。

自宅療養を終えた松山市の女性:
もし自分からだったら申し訳ないなという気持ちが、やっぱり強かったですね

次男は喉の痛みと40度近い発熱があったが、熱は一晩で下がったという。

自宅療養を終えた松山市の女性:
松山市から送られてきたパルスオキシメーターで1日2回、血中酸素飽和濃度を測っています。「98」なので正常です。この数値が94を下回ったら、保健所に連絡をします

療養期間中は松山市保健所から電話が毎日あり、健康観察が行われた。

順調に療養が進む中、女性が一番心配したのは家庭内でのさらなる感染だった。

自宅療養を終えた松山市の女性:
残りの3人が陰性で、その後、もし陰性だった家族が発症したら、またさらに隔離生活が10日間延長するという話だった。私たちから家族にうつしてしまったら、また隔離生活も延びてしまうので、徹底してうつさないように気にしながら生活していました

感染した2人は2階、その他の家族3人は1階と生活スペースを分け、食事はもちろん風呂も時間帯を分けて使うなど、徹底して接触を避けた。

この結果、他の家族に感染は広がらず、女性は無事に10日間の療養生活を終了した。

食料・日用品に医療保険 もしもに備えて

自宅療養を終えた女性が考える、いざという時の備えとは…。

自宅療養を終えた松山市の女性:
わが家もあまりストックする方ではないんですけど。陽性になってしまったら10日間×3食、30食をどうにかしないといけないので、やはり備蓄ですよね

自宅療養を終えた松山市の女性:
すぐ食べられるレトルト商品とか、即席で食べられる麺類とか、もしもの時にあった方がいいなと

ただ、もし備蓄がなかった場合も自治体による配食サービスがある。

自宅療養では自治体による配食サービスも
自宅療養では自治体による配食サービスも

さらに女性が「助かった」と話すのが、医療保険だ。生命保険各社では、入院時の生活費などを保障する入院給付金の対象に「新型コロナの自宅療養」を含んでいるということで、確認が大切だ。

自宅療養を終えた松山市の女性:
私も息子も保険に入っていたので「入院保障」が使えるそうで。保険が使えたら働けない間の分が保障されると聞いて、ひと安心しました

女性に聞いた自宅療養中に準備すべきもの、利用して良かったものをまとめた。

(1)食料・日用品の備蓄
食料品の他に、トイレットペーパーや生理用品などの備蓄も必要。

(2)医療保険
医療保険は保険会社や加入条件によって異なる場合もあり、確認が必要。また、保健所で自宅療養の終了時に証明書の発行が可能だという。

(3)スマホ決済できるデリバリー
人との接触を避けられて便利だったという。

(4)子供用の入浴剤
唯一のリフレッシュがお風呂の時間だったそうで、特に子供は“バスボム”を使っての入浴でストレスが発散できたという。

感染の高止まりが続く中、自分や家族が感染したらどうすればいいか…。事前の備えが大切だ。

(テレビ愛媛)

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