緊張が高まっているウクライナ情勢を巡り、岸田総理大臣は今夜ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、緊張緩和に向け粘り強い外交努力を行うことで一致した。
電話会談は午後7時から、およそ30分間にわたって行われ、ゼレンスキー大統領が現地の情勢について説明したのに対し、岸田総理は「ウクライナの主権と領土の一体性について一貫して支持する」との立場を表明した。
その上で、岸田総理は少なくとも1億ドル(約115億円)規模の借款による支援の用意があることを伝え、ゼレンスキー大統領は謝意を表明した。
会談後、岸田総理は記者団の取材に応じ「仮にロシアによる侵攻があった場合には制裁も含め、状況に応じてG7を初めとする国際社会と連携して適切に対応する」と強調した。また、これに先立ち行われたEUのフォン・デア・ライエン委員長との電話会談では、日本政府がヨーロッパにLNG=液化天然ガスを融通したことについて、深い謝意が示されたという。