ワクチン担当の前大臣で、自民党の河野広報本部長は5日、自身のツイッターに「堀内大臣のことをいろいろ言う人がいるが、私の時とは役割が違う」と投稿、発信力不足が指摘されている堀内ワクチン接種担当大臣を擁護した形だ。
オミクロン株の感染が拡大し、ワクチンの3回目接種の遅れが指摘される中、堀内大臣について「発信力不足」との批判が出ている。
堀内大臣は4日、フジテレビの「イット!」に出演し、発信力不足について「いろいろな指摘を受けているのは承知している」とした上で、「様々な力をつけて、しっかり発信したい」と意気込みを語った。また、同日の衆議院内閣委員会では、野党から「河野前大臣より発信力が欠けている」と追及されたのに対し、「気合いで頑張っている」と応じた。

こうした中、河野前大臣が5日、自身のツイッターに「堀内大臣のことをいろいろ言う人がいるが・・・。私の時と比べてワクチンチームの人数が激減。私の時はチームは大臣室の隣にいたけれど、今は隣の建物の地下。厚労省が情報を出さない。最終的な決定権がない」と投稿、さらに「私の時のワクチン担当大臣と今の堀内大臣は役割が違うという前提で議論しないとフェアじゃない」と重ねて投稿した。
堀内大臣のことをいろいろ言う人がいるが…
— 河野太郎 (@konotarogomame) February 5, 2022
私の時と比べてワクチンチームの人数が激減。私の時はチームは大臣室の隣にいたけれど、今は隣の建物の地下。厚労省が情報を出さない。最終的な決定権がない。都道府県とのリエゾンチームが解散させられた。ワクチンメーカーとの交渉が一元化されていない。
堀内大臣と河野前大臣を巡っては、4日、ワクチンの3回目接種を呼びかける動画に二人がそろって出演。ツイッターで240万人のフォロワーを持つ河野前大臣との共演で、発信を強める狙いがあるものと見られる。
ワクチン3回目接種で“苦戦”を強いられている堀内大臣に、河野前大臣が助け船を出した形だ。