安倍元首相は20日、自らの派閥の会合で、「佐渡島の金山」の世界文化遺産への推薦について政府が「論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と指摘した。
安倍元首相は「今度の件(佐渡島の金山の推薦)についてはもちろん最終的には岸田首相をはじめ政府が決定をすることであるが、ただ論戦を避ける形で登録を申請しないのは間違っている」と述べた。
その上で、朝鮮半島出身者が強制労働させられたと反発する韓国を念頭に、「ファクトベースで反論していくことが大切だ」と強調した。
「佐渡島の金山」をめぐっては、2021年12月に文化審議会がユネスコの世界文化遺産に推薦する候補に選んだが、韓国が反発を強めていて、政府は推薦の期限の2月1日までに「登録実現の目処立っていることが重要」だとして、今年度の推薦を見送る方向で調整している。