急速な感染拡大で自宅での療養を余儀なくされる人に対し、食料品や日用品の配達する支援が始まっている。那覇市ではすでに支援を希望する人が、2021年の第5波の倍に達するなど対応に追われている。

接触を避け玄関先に配達「すごく助かる」

沖縄県内では新型コロナの療養者が1万人を超え、このうち約7400人が自宅で療養している。

1月14日時点
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那覇市社会福祉協議会では、家族や知人に買い物などを頼むことが難しい世帯に、食料品や日用品を配達する支援を1月7日から始めた。

那覇市社会福祉協議会 地域福祉課 真栄城孝課長:
けっこう問い合わせも多くてですね。2021年9月から行って、その時は約20件くらいだったのですが、2021年は1月7日から始めて約40件以上ですね。

生活物資は企業や個人から寄付されたものを活用していて、届ける際には接触がないように玄関先に置き、その場を離れてから連絡する。

支援を受けた自宅療養者:
すごく助かります。(食料のほかに)粉ミルクとか紙おむつとか、子育て家庭にはすごく助かるなって

那覇市社会福祉協議会 生活支援コーディネーター 神田貞幸さん:
きょうは全体で14件ですね。多少、業務に支障は出るかと思うんですけど、何とか社協の職員全員で取り組みながら、支援を続けられたらなと思っています

通常の業務をこなしながらの配達となるため、1日15件ほどしか巡回することができない。

希望者が増え、備蓄の物資も底つく可能性

2021年は濃厚接触者も支援の対象としていたが、2022年は希望者がすでに前年の2倍に達していて、感染者のみの支援に限定せざるを得なくなった。

さらにこのままでは、2021年から備蓄していた物資が底をついてしまいかねない。

那覇市社会福祉協議会 地域福祉課 真栄城孝課長:
感染がどんどん増えていくと、1月もしくは2月の上旬くらいには無くなるんじゃないかなという心配があります

那覇市社協は今後さらに希望者が増える場合は、市への職員の応援依頼や、企業や個人などに食料品・日用品の寄付の協力を呼びかけることにしている。

(沖縄テレビ)

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