政府が24日、北京五輪に閣僚など政府関係者の派遣を見送る方針を表明したことについて、与党内から「時期が遅すぎる」と苦言を呈する声があがった。

政府に対し苦言を呈したのは自民党で外交部会長を務める”ヒゲの隊長”こと佐藤正久参院議員。

佐藤氏は、政府の方針表明について、「人権を考慮要件に触れながら、いわゆる『外交的』ボイコットを決定した」として一定の評価をする一方、「時期が遅すぎる。もっと早く意思表明をすべきだった」との厳しい見方を示した。

そのうえで、「アメリカなどが12月上旬に表明しているのであれば、同じ価値観外交を展開する日本としても、当然、もっと早く表明しなければ、『やっぱり日本は人権より金か、人権より経済か』という疑念を持たれかねない」と指摘した。