「アメリカに呼ばれて行ったとき、『我々はトウモロコシでプラスチックを作っている』という話を聞いて、衝撃を受けて。2005年頃お米をプラスチックにできるという一つの技術があったので、これをメインでやっていこうと思った」

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そう語るのは、株式会社バイオマスレジンホールディングスの代表取締役CEO・神谷雄仁さん。

食品会社に勤めていた神谷さんは2005年、出張先のアメリカでトウモロコシからプラスチックを作る技術「バイオマスレジン」に出会い、衝撃を受ける。

そして、近年米の需要が減り、大量に廃棄されている日本の米でプラスチックを作りたいと思うようになった。

研究開発や起業の準備に14年を費やし、2019年にようやく事業化にこぎつけた。

「ライスレジン」がさらに進化

新潟にある工場「バイオマスレジン南魚沼」では、独自の技術で廃棄される米とプラスチックの原料を混ぜ、「ライスレジン」という新素材を作っている。

従来のプラスチックと比べて強度や製造コストは変わらず、製造過程や焼却時のCO2排出量が最大7割削減される。

年間生産量は約1万トンで、ごみ袋やおもちゃ、食器などさまざまな製品に加工される。この「ライスレジン」で作られた箸などを社員食堂に導入している企業もある。

さらに「ライスレジン」に特殊な技術を加え、“土に還るプラスチック”を開発中だという。

神谷さんは「遠い未来のことではなく、“明日のプラスチックを変えていこう”というのがうちのスローガン。急いでスピード上げて、今取り組んでいます」と語った。

株式会社バイオマスレジンホールディングス
https://www.biomass-resin.com/

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