寒い冬に食べたい、あたたかい食べ物といえば、ラーメン。
ラーメンはラーメンでも、自宅にいながら名店の味が堪能できる「新しいラーメンの楽しみ方」を紹介する。
無人のラーメン販売所…東京と福島の名店の味
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
ごめんください。あれ? 誰もいませんね…。でもショーケースの中に、ラーメンがたくさん並んでおります
2021年10月に福島市にオープンした、無人のラーメン販売所「麺食人」。
この販売所を運営しているのは、創業約70年の歴史を誇る福島市の製麺会社『羽田製麺』。
羽田製麺 営業部 横山翔太さん：
元々は製麺所なので、麺の直売所をやりたいなとは思っていたんですけど、よりプラスアルファで何かないかなと思ったときに、全国のおいしいラーメン屋さんのスープと弊社の麺を組み合わせたセットを販売すれば面白いんじゃないかなと思って作りました
ショーケースに並んでいるのは、福島県内と東京の6店舗、9種類。
そして、羽田製麺オリジナルの冷凍ラーメン。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
これを作るとなると、スープと麺というのは?
羽田製麺 営業部 横山翔太さん：
スープに関しては、各ラーメン店で作っていただいて、それをひとパックずつ冷凍に詰めていただいて、弊社の方に発送していただきます。そのスープに合った麺との組み合わせをパッケージして並べてますね
実際に、冷凍ラーメンを購入。
福島・二本松市にある人気店「麺処若武者」の鶏白湯と、東京の神田にあり、メディアなどにも数多く取り上げられている担々麺の専門店「辣椒漢(らしょうはん)」の汁なし担々麺を購入。
料金箱にお金をいれて購入完了…気になるお味は
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
お会計はどうやって?
羽田製麺 営業部 横山翔太さん：
一度キャッシュトレーにお金を置いていただいたあとに、料金箱に入れていただくということになります
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
これはどういう意図で?
羽田製麺 営業部 横山翔太さん：
カメラで金額を見るためなんですけど。そのまま入れてしまうと、いくら入れたのか、こちらもわかりにくい時がありますので。1度ここに置いていただけると助かるな、という気持ちです
そして、料金箱にお金を入れて、購入完了。
気になるのはその味…実際に調理してみた。
まずは、「若武者」の鶏白湯から。
スープが入った袋を沸騰したお湯に入れ、中火で10分以上湯煎する。
羽田製麺 営業部 横山翔太さん：
せっかく湯煎してますので、一緒にゆで卵を作りたいなと思います
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
一石二鳥の調理ということですね。これは楽チンです
そして、麺を強火で2分ゆでたら、ザルでお湯をしっかりと切ってどんぶりへ。
そこにスープを注ぎ、お好みでネギやゆで卵をトッピングしたら、あっという間に「麺処若武者」の鶏白湯が完成。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
濃厚かと思いきや、コクを残しつつ、あっさりとしていて、でもうま味はかなり閉じ込められてます。家でこれが食べられるなんて幸せです!
続いて、東京・千代田区神田の名店「辣椒漢」の汁なし担々麺。
まずは麺を1分40秒間ゆでたら、お湯を切り丼に入れる。
そして付属の肉みそとピーナッツをのせて、自然解凍させたタレをかける。
最後に、お好みでネギやカイワレをトッピングしたら完成。よくかき混ぜてからいただく。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
さんしょうの香りがものすごく効いてる。この辛みがいいな。そして、肉みその肉のうま味もあって、おいしい
残ったタレと肉みそに、ご飯と卵黄を混ぜて食べる”追いメシ”もヤミツキになる。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
これはたまらないな
冷凍ラーメンと食べ比べ 実際のお店でも実食してみた
自宅で簡単に名店の味が楽しめる、「麺食人」の冷凍ラーメン。
実際に店で提供されているラーメンと比べると、どうなのか?
その味を確かめるべく、福島・二本松市にある本店、「麺処若武者本店」を訪ねた。
会津地鶏・伊達鶏、そして川俣シャモの福島三大鶏を使い、そのうまみを余すところなく引き出した「若武者」自慢の一杯。
果たして、冷凍ラーメンと同じ味なのか!?
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
一緒! スープのとろみと濃厚さ。やっぱり絶品です。先ほど冷凍販売所のものをいただいても、すごくおいしかったんですけども、これも全く同じですよね?
麺処若武者・佐藤武史さん：
そうですね。お店と同じ作り方で霊湯ラーメンを作ってます。今コロナ禍で、お客さまにお店に来ていただくっていう機会が以前よりは少ないということもありまして、今回冷凍の販売所ができたということで、いろんな方に食べていただけたら、ありがたいなと思います
1万円分購入した人も…自販機のみのトッピングとは
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
続いてはこちらのラーメン店です。当然ながら中に入りたいなと思ってしまうんですが、違うんです。目の前にあるのがラーメンの自動販売機なんです
ご紹介するのは、朝ラーが食べられることでも有名な福島市の「伊藤商店福島吉倉店」。
2021年10月に設置されたのが、冷凍ラーメンの自動販売機。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
お店で出てるものと、それぞれって全く同じものなんですか?
伊藤商店・藤田和宏さん：
店舗では使ってない厚切りの肉だったりとか、角煮だったりとかは、自販機のみでやらせてもらってます
珍しがったお客さんが、1万円分も買ったことがあるという自動販売機で、「金の厚切り肉そば」と「塩角煮」を購入。
調理の前に、まずは店で提供されているラーメンをいただいてみる。
鶏ガラをベースに、煮干しや野菜のうまみが染み込んだ透明感のある醤油スープに、モチモチの中太ちぢれ麵。
伊藤商店こだわりの一杯。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
スープはすごく透明感あるじゃないですか。でも味が薄いのかなと思いきや、しっかりコクとだしとうまみがきいていますので、麺にもよく絡んで、抜群のバランスです
ではこの味が、冷凍ラーメンでも味わえるのか?
スープと具材を10分湯煎。そして麺を3分ゆでてどんぶりに盛り付けたら、こちらも簡単、あっという間に完成。
福島テレビ・豊嶋啓亮アナウンサー：
スープの香りとコク。そして麺にしっかりとスープが絡む感じ。これはお店の味ですよ、やっぱり
豚の角煮は、決められた時間湯煎するだけ。
福島県の指定生産者が作るブランド豚・麓山高原豚を使用し、塩味で柔らかく仕上げた逸品。
時間を気にせず、いつでも買いに行ける無人販売所と自動販売機。
名店の味を自宅で、手軽に簡単に試してみては?
（福島テレビ）
