交互接種の効果は? 組み合わせでは抗体量が「31.7倍」になる報告も

藤田医科大学病院の岩田充永副院長は、新型コロナワクチンの3回目接種の前倒しは適切だとしながら、「前倒して希望者全員が接種できるのか、自治体の混乱が起きないような対処は必要」とも話していた。

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海外では、EUの規制当局が「3回目接種では、2回目までとは異なるワクチンを打つこと」を推奨している。

つまり「交互接種」を推奨している。なぜかというと、3回とも同じワクチンを打った場合より効果が高くなるとしているからだ。

日本の厚労省もデータを示している。日本ではモデルナワクチンを2回打った人、ファイザーワクチンを2回打った人がいる。

3回とも同じワクチンを打った場合、3回目を接種する前に比べた抗体量は、モデルナ3回では10.2倍、ファイザー3回では20.0倍に上昇するとのこと。

これが、「モデルナ・モデルナ・ファイザー」とした場合は11.5倍に。3回とも同じ場合より上がる。

さらに、「ファイザー・ファイザー・モデルナ」の場合は31.7倍と、上がり方はインパクトがある。

岩田副院長は「オミクロン株」でも重症化を防ぐことは期待できるので、不安がある人ほど3回目接種を受けてほしいと話している。

(東海テレビ)

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