12月1日に二十歳の誕生日を迎えられる天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。5日午前中、宮中三殿を参拝して、宮殿で陛下から勲章を受け取り、午後には、ローブ・デコルテに勲章、ティアラを着用した正装で、両陛下に挨拶される予定だ。

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学生生活の傍ら ドレスの準備も

愛子さまは、お住まいでの多忙な大学生活の傍ら、成年皇族としての主な行事に向けて、職員と打ち合わせをするなど、準備を進められている。両陛下も愛子さまの人生の節目の行事を大切に考え、側近らと打ち合わせを重ねながら愛子さまを支えられているという。

学習院女子高等科を卒業された愛子さま。現在は学習院大学2年生(2020年3月)

今回の行事に当たり、新調されたのは、当日お召しになるロングドレス。宮中三殿への参拝は『ご参拝服』、陛下から勲章を受け取られる際は『ローブ・モンタント』、勲章やティアラを身につけて両陛下へのご挨拶の際の『ローブ・デコルテ』と同じロングドレスでも、それぞれカテゴリーが異なる。

新年祝賀の儀(2019年)

宮中三殿への参拝は私的な行事に位置づけられるため、『ご参拝服』は内廷費と呼ばれる私費で作られるとみられる。長袖で露出がなく、淡い色味のドレスだ。『ローブ・モンタント』は女性皇族が歌会始などの皇室行事で着用する、胸元の開いていない長袖のロングドレスのこと。

一方の『ローブ・デコルテ』は、女性皇族の最高の正装だ。胸元や背中が大きくカットされていることが多く、元日に行われる「新年祝賀の儀」や宮中晩餐会などで、勲章やティアラなどと共に着用されるロングドレスだ。

今後の公務も見据えて ドレス数着を新調

『ローブ・デコルテ』は公式行事で着用されるため、宮廷費と呼ばれる公費で作られる。『ローブ・モンタント』もやはり公的行事での着用が多く、主に公費で作られると見られる。成年皇族になって初めて公式行事に出席し公務を行うことになるため、愛子さまは、こうしたドレスを着用されるのも当然初めて。

御所での新生活を始められた天皇皇后両陛下と愛子さま(2021年9月)

今後の公務なども見据え、何着か新調しているとのこと。ドレスを作るためには、仮縫いと呼ばれるサイズの微調整が必要で、授業や打ち合わせの合間に仮縫い作業も行われているとみられる。お召し物の準備には、おそらく皇后さまが母親として気を配られていることだろう。

ティアラは清子さんから借用

ドレスを新調した一方、今回新調を見送られたのが『ティアラ』だ。女性皇族は成年を迎えるに当たり、ティアラを新調する慣例があるが、コロナ禍で国民生活や経済に様々な影響が出ていることを考慮し、愛子さまは両陛下と相談の上、新たに作ることは控えられた。

(「イット!」11月16日放送分より)

天皇の娘として、同じ立場で成人を迎えた経験を持つ陛下の妹の黒田清子さんに相談したところ、清子さんは快諾し、愛子さまは深く感謝しながらティアラを借りて行事に臨まれることになった。

公費で作られたティアラは、結婚し、皇室を離れる際に国に返すことになっており、先月結婚した秋篠宮家の長女・小室眞子さんのティアラも既に返され、宮内庁で保管している。清子さんのティアラは、公費ではなく、当時の天皇皇后両陛下、今の上皇ご夫妻の私費で作られたため、結婚後も清子さんが所有しており、今回ティアラを借りることができた。

眞子さんのティアラは結婚後、宮内庁に返され、保管されている。(「イット!」11月16日放送分より))

愛子さまのティアラを新調も 両陛下と相談へ

(2020年11月22日撮影)

借りるにあたり、デザインは変えず、頭のサイズに合わせた調整が行われた。成年後の行事に向けて、しばらくはお借りした状態が続くそうだが、コロナが収束し国民の生活や経済が落ち着いたら、愛子さまのためのティアラを作ることを事務的に検討し、両陛下にも相談するという。

公費で作るためには、宮内庁の予算に計上することも必要で、愛子さまがご自分のティアラを身につけられるには、しばらく時間がかかる見通し。

代々受け継がれる皇后陛下の第一ティアラ(左から:昭憲皇太后、貞明皇后、香淳皇后、上皇后さま、雅子さま)