長野県上松町の山林で森林組合の男性職員2人がクマに襲われけがをしました。居合わせた別の職員は、「すごい勢いで向かってきて怖かった」と語りました。

(記者リポート)
「こちらの山林内で行っていた作業から戻る際にクマに襲われたということです」

クマによる被害があったのは、上松町小川の山林内です。午前10時過ぎ、木曽南部森林組合の32歳と64歳の男性職員2人が、植林したカラマツにシカなどの食害を防ぐ薬剤を散布して、車に戻ろうとした際、クマに襲われたということです。

2人は頭や足をかまれるなどして病院に搬送されましたが、いずれも軽傷だということです。

現場に居合わせた別の職員によりますとクマは体長1.3から1.5メートルほどの成獣だったということです。

現場に居合わせた職員:
「(自分たちが)歩いている目の前10mくらい上をクマが通過しているのが見えて、1人が追い払おうと声をあげたところ、Uターンして戻ってきて襲われた。真正面ですごい勢いで向かってきた。最初30代の方に行って、それを追い払おうと60代の方がしたんですけど、その時に抱き着くような感じでクマが。(被害を)目の当たりにして自然は怖いなと思った」

県はクマの目撃情報が相次いでいるとして、上松町を含む木曽地域に「出没注意報」を出しています。

長野放送
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