監督ではなくビッグボスと呼んで

かつてこんなプロ野球監督がいたでしょうか。ワインレッドのスーツに、耳にも届く巨大な襟で11月4日に就任会見を行った日本ハムの新庄剛志新監督。

現役時代、札幌ドームの天井から舞い降りるなど型破りなパフォーマンスでファンを魅了しながら、チームを44年ぶりの日本一に導きました。ド派手なファンサービスと強さを両立させる「監督」となるのでしょうか。

新庄剛志新監督:
監督って皆さん呼はないでください。BIGBOSS、ビッグボースでお願いします。ビッグボスが好きなんですよ。あの、新庄監督とか僕いらないですね。なんか監督っぽいじゃないですか。ビックボス!でお願いします。選手も。インドネシアやバリ島の方で、ビッグボスと呼ばれていたので。

ビッグボスという新たな呼び方をリクエストした新庄新監督。報道陣に配られた名刺の肩書きにも「ビッグボス」の文字が記されていた。一体、ビックボスという呼び方は、いつからはじまったのでしょうか。

そのルーツは現役引退後、野球界から離れ2020年まで暮らしていたバリ島にあるといいます。めざまし8は、新庄新監督と親交のある現地に住む日本人を取材しました。

「殿みたいな感じ!」バリ島の友人語る“ビックボス”のルーツ

バリ島で日本食レストラン経営 今野勇さん:
インドネシアの習慣で、例えば日本だったら「社長」っていうじゃないですか。あの感覚で「ボス」で、さらにその上のランクが「ビッグボス」。「おぉ、社長」みたいな感じですね。「殿」みたいな感じ。

さらに、新庄新監督と10年以上、付き合いのある人は…。

バリ島で宿を経営 大原遊さん:
「ビックボス」ってバリ人の人が名付けた。景気がいいというか、オートバイのレース場も持ってたし、そこにバリの人とか無料でバイク走らせてあげたり。

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気前よく振る舞い、現地の人に慕われながら、のんびり暮らしていたといいます。そんな中で球界復帰の希望をほのめかすことも。

バリ島で宿を経営 大原遊さん:
「監督になりたいなぁ」みたいなことは、(以前から)ぽろぽろ言っていたんですよね。急にです、いきなり僕の家に来て、2年ぐらい前かな。トライアウト受けるって言って、そこからドンドンドンドン新庄さん変わり始めて。トレーニングやり始めたら、別人みたいになってました。

バリ島にいた頃から抱いていたという監督就任への思い。そこで打って出た策が、選手としての復帰を狙った、2020年12月のトライアウトだったのです。

合格は叶いませんでしたが大きな話題を呼び、その後も密かに12球団の2軍選手を研究していたという新庄新監督。トライアウトが伏線となって叶った監督就任の願い。これからどんな大暴れを見せてくれるのでしょうか。期待が募ります。

(めざまし8「#NewsTag」 11月5日放送)