文字を書くときに、一番使う色は「黒」だろう。誰もが一本は、黒色のペンを持っているのではないだろうか。
そんな中で文具メーカーのぺんてる株式会社が13日、この「黒」にこだわったゲルインキボールペン「エナージェルブラックカラーズコレクション」を発売した。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/700mw/img_fe9cb7fb05097306d9c2473bd436caeb670593.jpg)
「エナージェル」は2000年の発売以来、全世界での累計販売本数が10億本を超え、従来のボールペンにはない「なめらかな書き心地」「濃く鮮やかな筆跡」が特徴のペン。
ぺんてるは、「エナージェル」の発売20周年を記念した新製品企画を今年実施しており、第1弾ではこれまで日本では流通していなかったインキ色も取り揃えた全20色の限定カラーを6月に発売。
![第1弾で発売したエナージェル20色(提供:ぺんてる)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/700mw/img_a1c5e8e75861838f39746cecd40346271246689.jpg)
第2弾となる今回は、インキもデザインも黒にこだわった限定商品「エナージェルブラックカラーズコレクション」を全世界企画として発売した。
色展開は、王道のブラックに加え、ほんの少しの色味を足した絶妙な“黒みインキ”5色(クリムソンブラック、オリーブブラック、チャコールブラック、インディゴブラック、ボルドーブラック)の全6色。ちなみにボールペン本体には「ENERGEL」のロゴが色味別に入っている。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/3/700mw/img_f31276be6bbd5fcbb027e4e17b038ac466405.jpg)
価格は、 0.5mmと0.7mmともに、1本330円(税込)で6色セットが1980円(同)。替芯は88円(同)となり、全国の文具取扱店で購入できる。
コンセプトは「大人のニュアンスブラック」
黒は使用頻度が高い色だが、こう6色もあるとどの色にしようか迷ってしまいそうだ。しかし、そもそも、なぜ黒色のバリエーションを増やそうと考えたのだろうか?
ぺんてるの担当者に話を聞いた。
ーーどうやってこのアイデアが浮かんだの?
2020年の新製品発表会において、20周年を迎えるエナージェルで「二十歳を迎え大人の仲間入り、大人の嗜みのテーラーエナージェル」というイベントを企画しており、その企画がアイデアのもとになっています。
新製品発表会がコロナで中止となり、このイベントもお蔵入りになりましたが、20周年企画の限定品として商品化しようという話になりました。二十歳、大人というところから、ブラックベースの”大人のエナージェル”につながっています。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/3/700mw/img_7332f5e942f3ada16a717b8a8da9a713333294.jpg)
ーーなぜ「黒」にこだわった?
普段使いすることが多い黒インキボールペンだからこそ、少しでも気分が上向き、日常に馴染む自分らしい1本があれば、書くことをもっと楽しめるのではないか、そんな想いから誕生しました。
商品のコンセプトは「大人のニュアンスブラック」、シーンを選ばず使えて、自分らしさも表現できる黒インキボールペンです。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/700mw/img_1a61cc2285fc9d19592d14dfa662cdeb3432700.jpg)
塗りつぶせば色味を感じられる
ーーこだわった部分はどこ?
「黒を愉しむ6色のブラックインキ」
線や文字を描けば黒に見えるので、シーンを選ばず使うことができ、塗りつぶせば色味を感じられます。エナージェルインキのくっきりとした濃さはそのままに、様々な表情が感じられる黒の違いをお愉しみください。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/e/700mw/img_7e1a48b001efe2908b3a235d0f7fadd070886.jpg)
「日常に馴染むオールブラックデザイン」
極限までシンプルさを追求したオールブラックボディにマットな質感を加え、洗練された印象にしました。ライフスタイルが多様に変化していく時代だからこそ、使用シーンや性別にとらわれず日常に馴染むデザインに仕上げました。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/700mw/img_7205ea10cdeee7a35ff6c6db8901e8d81737625.jpg)
ーー開発で苦労した点を教えて。
ブラックにこだわるなかで、どこまで色味の違いを出すかが試行錯誤でした。一番苦労したことは、全てのパーツがブラックベースなので区別がつきにくく、製造観点で見ると部品の違いが分かりにくいという課題がある中で、一つ一つの部品について工夫や調整をしながらモノを作り上げたことです。
6色セット1つとっても、インキ色が分かりやすいように本体をセットする台紙にも色名の印刷を加え、セット組みしやすいようにしました。発売後、SNSなどを見ると、購入者の方がその台紙につけたままの商品写真をアップしてくださっている方もいて、工夫してよかったなと思いました。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/700mw/img_99f51a64ee7a05acc4659d0206372ddb850431.jpg)
社員の反応「どの色も良くて選べない」
ーー商品が完成した時、どう思った?
マットなブラッククリップと本体軸のロゴ色が一番のポイントなので、クリップの質感やロゴ色が目立ちすぎずにボディに馴染んでいる具合が狙い通りになっていてよかったです。6色セットを質感重視で紙ケースにしたのですが、かっこいいと感想を伝えてきてくれる人がいて嬉しかったです。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/700mw/img_17ec53c340ffea06f7030eeacfe95b342866221.jpg)
ーー社内での1番人気は?
どの色も良くて選べないとのことで、6色セットを選ぶ社員が多いです。ぜひ書き比べて自分のお気に入りを見つけて欲しいです。
ーーどういう人におすすめなの?
年齢性別関係なくどんなシーンでも使えるようなものになっているので、色々な方に使ってほしいですが、しいて言うなら、自分の生活環境や持ち物に、個性よりも自分らしさを大切にしている人におすすめです。
ーー購入者からの反響は既にあった?
たくさんの方がSNSで購入報告や6色を書き比べた様子をアップしてくれています。他社さんからもダークな色味のボールペンが出ているので、それらと比較したものも多く、微妙な色の違いを楽しんでくれているのが伝わってきます。また、社員と同じく、選びきれなくて6色セットを買ったという声が多いです。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/8/700mw/img_a8391b10d20465b19a134b1bb076e8cc1093749.jpg)
ーー売れ行きはどう?
たくさんの販売店に導入して頂いております。
ーー今後、他の単色で販売する予定は?
今回たくさんの反響を頂いているので、今後の新製品開発の参考にしたいと考えています。
![提供:ぺんてる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/700mw/img_b0eecbca7440b2dd07565079842277492918238.jpg)
たしかに、どれもすてきな黒であり、1本だけを選ぶのは難しそうだ。6色セットを購入して、書きながら“使用シーンにあった黒”を見つけるのが、楽しいかもしれない。