たくさんの種類から好みのペンを探すのではなく、自分好みのパーツを選んで“オリジナルの1本”を作る。

そんなペンをサクラクレパスが11月上旬に発売する。4つのパーツを自由に選ぶことができる、大人の筆記具「SAKURA craft_lab 006(サクラクラフトラボ 006)」だ。

SAKURA craft_lab 006
SAKURA craft_lab 006
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ボール径が0.5ミリのキャップ式単色ゲルインキボールペンで、カスタマイズできるのはボディ、コア(グリップやペン先部分)、クリップ、レフィル(ペンの替芯)の4つのパーツ。組み合わせの数は288通りとなる。

価格は、ペンに組み合わせた状態(ボディ+コア+クリップ)で2万8050円~3万4650円(税込み)となっており、レフィルは「漆黒」が275円(同)で、これ以外は 220円(同)。全国の文具店で購入することができるが、詳細な取り扱い店舗はHPで確認してほしい。

なお、選べるそれぞれのカラー・種類は以下の通りとなっている。

<ボディ>
ロイヤルネイビー、クラシックブラック、アトミックシルバー、アガットグリーンの4種類。

<コア(グリップやペン先部分)>
ペンの形状や経年変化なども考え、ペンの重みや握り心地、耐久性、愛着が持てる素材感ということで、“金属”の中からは3種類。

ずっしりと重みを感じる「真鍮」のブラスゴールド。
独特の風合いを持つ「洋白」のニッケルシルバー。
心地よい軽さの「アルミ」のタイムレスブラック。

そして、丈夫で滑らかな素材感でパイプの材料として使用される「パイプウッド」の全4種類。

<クリップ>
ゴールド、シルバー、ブラックの3種類。

ボディ4種類、コア(グリップやペン先部分)4種類、クリップ3種類
ボディ4種類、コア(グリップやペン先部分)4種類、クリップ3種類

<レフィル(ペンの替芯​)>
ブラック、ブルーブラック、ブラウンブラック、ボルドーブラック、グリーンブラック。そして、特別に調合した顔料から生まれた究極の黒「漆黒」の全6色。

レフィル(ペンの替芯)6色
レフィル(ペンの替芯)6色

自分専用のオリジナルペンだと思うと、書くだけでなく持っているだけでも少しうれしくなるのではないだろうか。勉強や仕事のやる気に繋がるかもしれない。

ターゲットはモノにこだわりのある人

288通りの選択肢があると、どれを組み合わせようか悩むことだろう。オススメの組み合わせや、実際のペンとしての書き心地が知りたい。

気になる点を、株式会社サクラクレパスのマーケティング部・商品企画担当の廣瀬泰治課長に聞いてみた。

ーーカスタマイズができるようにしたのはどうして?

近年、“パーソナライズ”という言葉に代表されるように、モノやコトにおいて個々人向けカスタマイズが盛り上がりを見せています。そのような流れの中で、モノにこだわりのある方々をターゲットに展開してきたサクラクラフトラボに“カスタマイズ”性を盛り込むことで、これまでにない新しい提案をしたいと考えました。


ーー改めて商品のコンセプトを教えて。

サクラクラフトラボシリーズ全体を通してのコンセプトは「新しい懐かしい、をつくる。」ですが、006個別のテーマは「カスタマイズ」であり、そのキャッチコピーは「Arts by Parts ~つくるを、デザインする~」となります。

テーマ「カスタマイズ」
テーマ「カスタマイズ」

ーーこだわりの部分は?

各パーツの素材や色、仕上げにはサクラクラフトラボなりのこだわりを持って挑みました。これまでにも使用してきた真鍮やアルミ、洋白といった金属素材を始め、今回はパイプ(タバコ)の素材としても使われている地中海地方産の木材(ブライヤー)を一部パーツに新たに採用し、独特の風合いを演出しております。

また、レフィルにおきましては、これまでの黒よりも“より”黒い「漆黒」という新しいインキ色を開発し、サクラクラフトラボ006の魅力アップに努めました。

金属素材のコア 3種類
金属素材のコア 3種類
今回新たに採用された素材「パイプウッド」
今回新たに採用された素材「パイプウッド」

ーー製造から販売に至るまで苦労した点は?

“カスタマイズ”というテーマ設定後のデザイン検討、素材選定、仕上げ調整に多くの時間を割いて、商品力を高めてまいりました。また、今回は完成したペンではなくパーツ単位で販売するという新しい試みに挑戦しましたので、営業部門を始めとする各方面との調整に多くの時間を費やしました。

オススメの組み合わせを4つ紹介

ーー書き心地はどう?

どのレフィルでも水性顔料ゲルインキならではの、なめらかな書き心地をご体感いただけると思います。


ーー288通りのカスタマイズ数は多いと思う?

「組み合わせ数が少ないとカスタマイズの魅力に欠け、多過ぎるとお客様が選ぶのに戸惑いを覚えてしまう」という見方で考えると、適度な設定ではないかと感じております。

組み合わせによって雰囲気が変わる
組み合わせによって雰囲気が変わる

ーーオススメの組み合わせをいくつか教えて。

デザイナー及び関係者で試した結果によるオススメの組み合わせは下記の通りです。素材感や色味、仕上げが上手くバランスされて、ペンとして一つの個性が生まれるような組み合わせを考えました。

(1)ボディ:ロイヤルネイビー + コア:パイプウッド + クリップ:ブラック

(2)ボディ:クラシックブラック + コア:ブラスゴールド + クリップ:ゴールド

オススメの組み合わせ 左:(1) 右:(2)
オススメの組み合わせ 左:(1) 右:(2)

(3)ボディ:アトミックシルバー + コア:ニッケルシルバー + クリップ:シルバー

(4)ボディ:アガットグリーン + コア:タイムレスブラック + クリップ:ブラック

オススメの組み合わせ 左:(3) 右:(4)
オススメの組み合わせ 左:(3) 右:(4)

なおレフィルは、どの色を選んでも合うとのことだが、オススメは今回のために誕生した「漆黒」だという。


ーーどういった人にオススメの商品?

モノやライフスタイルにこだわりのある方に、ご自身なりの組み合わせを楽しんでいただければ、と思っております。


書いて楽しむだけでなく、持っているだけでもうれしいカスタマイズペン。いろいろ考えて組み合わせた分だけ、愛着のある1本となることだろう。自分用だけでなく、贈り物用として検討してみるのも良さそうだ。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

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