ついに本格的に始まった2021-2022シーズンのフィギュアスケート。

北京オリンピック代表最終選考会となる12月の全日本選手権への予選会として、9月24〜26日に中四国九州選手権が行われた。

6つの地方大会、そして東西日本選手権を勝ち抜いた選手たちだけが、年末の全日本選手権の舞台にたどり着くことができる。

中四国九州選手権で躍動し、西日本選手権への出場権を得た選手たちを特集する。

【シニア男子】

福岡県飯塚市で行われた今年の中四国九州選手権。シニア男子カテゴリーでは、上位5人が西日本選手権への出場を決めた。

1 杉山 匠海(岡山大学)181.21
2 古家 龍磨(九州工業大学)141.14
3 鈴木 零偉(広島スケートクラブ)140.70
4 東 健太(川崎医療福祉大学)122.59
5 早川 晃太郎(国際医療福祉大学)107.12

杉山匠海
杉山匠海
この記事の画像(5枚)

シニア男子で優勝した杉山匠海は、今季ショート・フリーともに継続のプログラムで挑んだ。昨年の全日本ではショート25位と、上位24人が進出できるフリーに惜しくも進むことができなかった。今年はフリー進出を目指し、「攻めの気持ち」でショートから3回転アクセルを組み込んだプログラムだった。

今大会では成功とはならなかったが、西日本選手権への出場が決まり「ショート・フリー共に3回転アクセルを降りたい」と意気込んだ。

【シニア女子】

シニア女子は西日本進出7枠を巡る戦いとなった。

1 三宅 咲綺(岡山理科大学)164.32
2 竹野 比奈(福岡大学)153.13
3 竹野 仁奈(筑紫女学園大学)147.09
4 伊勢 桃菜(広島スケートクラブ)144.85
5 永見 千代乃(ノートルダム清心女子大学)135.32 
6 田村 綾音(広島文化学園大学)127.86
7 西坂 美柚(九州大学)114.74

三宅咲綺
三宅咲綺

中四国選手権シニア初優勝となった三宅咲綺。昨期は怪我もあり、西日本選手権から先には進めず、「スケートを辞めたいと思った」という。そんな中で出会った元フィギュアスケート選手で現在振付師として活躍する鈴木明子さんに、ショート・フリー共に振り付けをしてもらい、スケートの楽しさを思い出した。

ショートでは映画「グレイテストショーマン」の劇中歌「Never Enough」に乗せ、情感たっぷりに滑りきり、1位発進。

翌日のフリーでは3回転アクセルに挑戦。「伊藤みどりさんに憧れている」と話すように、ジャンプの高さは十分。

しかし、回転が僅かに足らず転倒。それでも、フリー1位と強さを見せつけ、2年ぶりの全日本選手権出場へ、優勝で西日本選手権進出を決めた。

【ジュニア男子・女子】

13歳から19歳までの選手が出場するジュニアクラスでは、男子が9人、女子は10人が西日本選手権に進出を決めた。

ジュニア男子
1 垂水 爽空(パピオフィギュアクラブ)151.25
2 松岡 隼矢(沖学園)150.11
3 三島 悠生(広島スケートクラブ)125.79
4 樋口 温之(岡山SC)124.00
5 篠原 大輝(香川フィギュアC)121.05
6 鈴木 空(就実学園)118.36
7 戸田 晴登(北九州FSC)114.30
8 末国 太樹(広島スケートクラブ)110.17
9 松下 大地(熊本バンビーニクラブ)110.01

垂水爽空
垂水爽空

2018年ノービス王者として推薦出場した以来、3年ぶりの全日本ジュニア出場を目指す垂水爽空は、スケーターとして着実に成長を見せていた。ショートでは演技冒頭からキレがあり、フリーでも緩急がついた滑り。西日本に向けては、練習で着氷できたという3回転アクセルをプログラムに入れられるよう頑張りたいと意気込んだ。

ジュニア女子
1 江川 マリア(パピオフィギュアクラブ)160.60
2 岡本 真綸(岡山理大附高校)151.72
3 鴨井 彬莉彩(パピオフィギュアクラブ)141.74
4 村岡 那菜(就実学園)129.40
5 永川 実咲(飯塚フィギュアクラブ)119.29
6 横田 胡幸(香川フィギュアC)114.99
7 佐藤 葵(飯塚フィギュアクラブ)109.44
8 片山 緋奈子(倉敷FSC)108.43
9 杉原 舞香(沖学園)108.26
10 木村 芽愛(香川フィギュアC)107.92

江川マリア
江川マリア

昨年の全日本ジュニア選手権10位の江川マリアは全身を大きく使った優雅な滑りを披露。

ジャンプもダイナミックで高さがあり、成功したものには多くの加点がついた。昨季以上の成績に期待がかかる。

【ノービスAB男子・女子】

11〜12歳が参加するノービスAクラスと、9〜10歳が参加するBクラスでは、この中四国九州選手権を通過すると、全日本ノービスに挑むことになる。

10月の全日本ノービスへの出場が決まったのは、以下の選手たちだ。

ノービスA男子
1 植村 駿(ユニバースFSC)71.54
2 小河原 泉颯(倉敷FSC)71.42
3 名倉 一裕(岡山SC)70.89
4 馬場 清輝(岡山SC)67.06
5 當利 優真(熊本バンビーニクラブ)65.31
6 大村 健太(岡山FSC)60.39
7 久積 栄都(岡山FSC)58.80

ノービスA女子
1 山田 恵(パピオフィギュアクラブ)79.16
2 武田 沙弓(香川フィギュアC)68.62
3 岡田 衣千乃(岡山FSC)64.19
4 真辺 奈央(岡山FSC)60.40
5 渡邊 愛子(岡山国際FSC)56.01
6 有松 美咲(北九州FSC)52.31

ノービスB男子
1 岡崎 隼士(倉敷FSC)69.86
2 谷 圭(岡山FSC)56.48
3 加来 翔映(パピオフィギュアクラブ)54.32
4 秋元 聖輝(飯塚フィギュアクラブ)51.71
5 橋上 拓矢(広島スケートクラブ)51.39
6 越野 隆清(ユニバースFSC)50.64

ノービスB女子
1 河野 莉々愛(岡山SC)65.31
2 加生 乙夏(大分ゴールドFSC)57.08
3 吉田 菫(倉敷FSC)51.98
4 山本 七海(倉敷FSC)49.84
5 中前 香歩(広島スケートクラブ)45.23
6 小野 優月(岡山SC)45.11
7 香月 紗弥(香川フィギュアC)43.45

フィギュアスケート取材班
フィギュアスケート取材班