地域ブランドを町おこしにつなげ、地域の活性化を図ろうと活動する人たちがいる。

東京都東久留米市の住宅街で育てられる「柳久保小麦」もその一つだ。

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柳久保小麦は、江戸時代に一人の住民が旅先から持ち帰った一本の麦を、この地で育てたのが始まりと言われている。

豊かな風味から関東圏で広く栽培されていた。

しかし、戦時中の食料増産の中、多品種に比べて収穫量が少ないことから、生産中止となった。

試行錯誤の末、復活

そこで2003年に「地元ブランドを再び」と、柳久保小麦の会・会長の髙橋重雄さんらは立ち上がる。

髙橋さんは「『柳久保小麦』は食べたら非常に味が良い。うどんにした時に美味しかったので、町おこしにして地域の活性化を図れないかと。なんとか復活させたいという思いがあった」と語る。

保管されていた種を受け継ぎ、試行錯誤の末、農薬を使わずに柳久保小麦を復活させた。

小麦はうどんやスイーツなどに商品化され、地元の人気商品に。刈り取った麦わらは、装飾品に生まれ変わり、柳久保小麦を地域で大切に守っていこうと努めている。

髙橋さんは「ただ作ればいいということではなく、生活の中で生かせる形を模索しながら、『東久留米はこんな町』と言われるようになれば嬉しいかなと思っています」と話した。

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