自宅療養者が医師に伝えるべきポイントは・・・
都内で、新型コロナウイルスの感染者のうち自宅療養者は、およそ2万6000人(26日時点)。また、自宅療養中の死者は、8月に入って16人にのぼる。自宅療養中に体調が悪化した時、医師や保健所に何を伝えれば良いのか。国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏に聞いた。ポイントは3つ。

酸素飽和度は『歯磨きの後に測る』 ネイルはNG
「息が苦しいかどうか、まずちゃんと伝えた方がいいです。」
一つ目は「呼吸の状態」。苦しい人はもちろんのこと、漠然と体調が悪い、と思う人も血液中の酸素飽和度の数値をパルスオキシメーターを用いて観察すること。

「測り方にちょっとコツがあって」、酸素飽和度は、通常99%から96%で、症状が悪化すると下がる。しかし、横になるなど安静にした状態だと、実際の症状を表した数値にならず、トイレや歯磨きど、日常的な活動をした直後に測ると良いと言う。
また、ネイルをつけたままだと測れないので、要注意とのこと。
自宅療養者が気にすべき「熱」「下痢」
ふたつめは「熱」。悪化すると高熱が続く人が多いそうだが、何度以上まで熱が上がったら、というよりは自分の体温を記録しておくことが大事だという。

「下痢のひどい人が多いんです」。三つ目は「おなかの調子」。ひどい下痢になる場合が多く
下痢により体力を消耗し弱ってる人も多い。「つらくて水も飲んでいない」と話す人もいるとのこと。そういう時こそ、しっかりと水分補給が必要、と強調していた。
呼吸、熱、下痢の有無の3点を医師に伝えることで、自分の体調を理解してもらいやすくると言う。さらに・・・
『やたら疲れる』 そんな人はコロナ感染を疑え
「やたら疲れるね、ということで気付いたんですね」。また、家事の最中に強い倦怠感で動けなくなった女性が、実はコロナに感染していて、その後入院となった事例もあるという。これだけ感染拡大しているので「そういう形で発症することはあり得る」と言う。

大曲氏は「誰もが初めてかかる病気なので、少しおかしいなと思ったら、医療機関などに相談してほしい」としている。
フジテレビ社会部・都庁担当 小川美那