民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、とんかつ専門店を運営していた長野市の「サン・グルメ」が7月14日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。
同社は1998年に設立されたとんかつ専門店の運営業者で、長野市郊外の国道沿いに出店し、持ち帰りの弁当の販売も手がけるなど、2020年3月期までは5000万円以上の年間売り上げ高を計上していました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて売り上げが落ち込み収益は悪化しました。
コロナ関連の助成金や関連融資の借り入れでしのいでいましたが、感染の緩和が進む中でも業績の回復は乏しく、食材や光熱費などのコスト上昇もあって資金繰りはひっ迫。先行きの見通しが立たないことから事業の継続を断念したということです。
負債は調査中ですが、2000万円を上回るとみられています。