悪質・巧妙化するサイバー犯罪。
宮崎県警本部のサイバー犯罪対策課では、情報通信機器のエキスパートを積極的に採用するなど、捜査力の強化を図っている。

民間からサイバー犯罪捜査官を採用

スマートフォンなど数多くの電子機器がインターネットに繋がる時代。生活が便利になる一方で、宮崎で暮らす私たちの身にも常に犯罪の脅威がつきまとう。

県警本部にあるサイバー犯罪対策課。

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県警本部 サイバー犯罪対策課・橋本俊祐巡査部長:
最近特に増えているのが、スマートフォンのショートメッセージを使うケースですね

サイバー犯罪対策課の橋本俊祐さん。2020年、県警では初めて民間から採用されたサイバー犯罪捜査官。

県警本部 サイバー犯罪対策課・橋本俊祐巡査部長:
(以前は)ネットワークエンジニアという仕事をしていまして、一般企業向けの社内ネットワークの設計・構築や、携帯電話向けのネットワークの構築をしていました

県警本部 サイバー犯罪対策課・橋本俊祐巡査部長:
現在は県民のみなさまがサイバー犯罪の被害にあわないために、情報セキュリティの推進やサイバーセキュリティの広報・啓発活動に従事しております

県警に寄せられるサイバー犯罪の相談は、ここ数年、2,000件前後の高い水準で推移している。
サイバー犯罪対策課に配属されて1年。橋本さんは民間で培った技術やITの知識を活かし、先輩の警察官にアドバイスすることもある。

県警本部 サイバー犯罪対策課・上別府和也警部:
(橋本巡査部長は)警察官ではなかなか身につかないスキルを持っていますので、もともと警察官が持っている捜査能力にそういったものを融合させて、サイバー捜査能力を向上させていく

採用枠も広げてサイバー対策強化

7月30日、サイバー犯罪対策課が開いた捜査体験会。若い世代にサイバー捜査に興味を持ってもらおうと、実際の捜査を模した問題が出題された。

架空のお店に寄せられた爆破予告の発信元を特定する問題。この問題では、店のネットワークに端末からアクセスされていた時間や、残されたログを手がかりに発信元を探す。

参加者:
警察試験を受けようと思っているので、警察に対してもっと理解を深めたいなと思って、今回参加させていただきました

参加者:
情報化が進む中で犯罪がたくさんあると思うから、一つでも多くの犯罪を私が取り締まれるような警察官になりたいです

県警では、2020年度から「情報工学」の採用枠を設け、情報通信機器の操作に精通した人材の確保を目指している。

県警本部 サイバー犯罪対策課・上別府和也警部:
特にサイバー犯罪に対する捜査能力の向上というのが、人材育成の大きな柱になっていますので、橋本巡査部長を中心として、サイバーに素養のある若い人材を採用していくことで、県警のサイバー(捜査)能力の向上に努めていきたいなと思っているところです

県警では今後もサイバー人材の採用に力を入れ、サイバー犯罪の防止と捜査力の向上を図っていきたいとしている。
「情報工学」の採用枠だが、県警では高卒程度を対象に8月24日まで募集を受け付けているという。

(テレビ宮崎)