自民 "自宅療法が基本”撤回求めることで一致

新型コロナ拡大の影響で閉鎖された神奈川県・鎌倉市の海水浴場。
きょう視察に訪れた黒岩知事は強い危機感を示した。

神奈川県 黒岩知事:
今のこの状況というのはですね、私が皆さんに申し上げてるのは、いわゆる"医療崩壊”直前の状態です。

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東京都で今日、新たに確認された感染者は過去最多の4166人。
先週水曜日の3177人から1000人近く増えた。

自宅療養を基本とする政府の新たな方針に対し、自民党は新型コロナ対策の会合で、コロナ患者の入院を制限する政府方針の撤回を求めることで一致した。

感染急拡大の中、オリンピック関係者への対応も…

こうした中、命を救う現場では。
横浜市にある、こちらの病院。
この日、肺炎とみられる症状を訴える高齢者の救急搬送が可能か、連絡があった。
しかし…

横浜労災病院 救急災害医療部 中森知毅部長:
これとると、COVID(の患者)とれないよな。きょうCOVID(の患者)まだとれる?

医師:
結構厳しいですね。日中もう2人とって…1人重症化で、(気管)挿管しそうな人がいるので。

医師:(電話への応答)
もしもし。大変申し訳ないのですけど、うちの方もベッドの状況が厳しくて、お受けできないな状況なんです。

重点医療機関「協力病院」として、コロナ病床22床を確保。
それでも病床はほぼ埋まり、感染急拡大を受けた神奈川県の要請でさらに10床ほど増床。

そこに重なったのが、オリンピック関係者への対応だ。

横浜労災病院 救急災害医療部 中森知毅部長:
大会関係者の方で入院が必要になった場合、特に非常に特殊な治療を要さないような場合は、こちら(の病室)を使うことになっています。

オリンピック競技会場に近く、大会指定病院として症状のある選手やスタッフを受け入れ、これまで選手など3人を診察したが、言葉の問題などもあり、病院側の負担は増しているという。

横浜労災病院 救急災害医療部 中森知毅部長:
他の急患への対応に影響が出る可能性はあるんです。この(状況の)中でいらっしゃったら、ちょっと苦しいって言う感覚はあります。

第5波による感染急拡大の影響は、救急医療や通常の診療にも及びつつある。

(「イット!」8月4日放送より)