2021年7月。福島・三春町で行われた県総合体育大会。
新型コロナウイルスの影響で開催は2年ぶりで、選手達にとっては待ち焦がれた舞台だった。

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待ちに待った全国につながる公式戦開幕

67キロ級・千色航平選手:
しっかり今、自分の出せる所がやっぱり出せたので良かったと思います

61キロ級・遠藤敦也選手:
めちゃくちゃ緊張しましたね…でも試合やってて楽しいので

福島・いわき市の久工業所。
日本一に輝いた経験を持つ村田明文監督や、国体に出場した選手など4人を迎え入れ、2020年4月にウエイトリフティング部を発足させた。

ウエイトリフティングは全国的にも社会人選手の受け皿が少なく、実業団チームは福島県内で初めて。選手達は、仕事と競技の「二足のわらじ」で奮闘し続けてきた。

大河内優選手:
今まで出来なかった記録に挑戦できるような環境を作ってもらっているので。自分の記録も伸ばしつつ、仕事も頑張りつつ、両立してやっていきたいと思います

しかし、新型コロナウイルスの影響で試合に出場できない日が続く。
その中で、7月10日と11日の2日間、全国へとつながる県総合体育大会が開幕。

久工業所の所属選手として初めて臨む公式戦に、応援に駆け付けたのはオリンピアンの田頭弘毅さん。現役時代は実業団チームと巡り合えなかったため、個人で練習を重ね、シドニーオリンピックの切符を勝ち取った。

オリンピアン・田頭弘毅さん:
久工業の環境というのが、選手としてはこれほどといってもいいぐらいに整った環境。今後が楽しみになったという感じで、私は意識してます

大会新記録で見事優勝も

そして実業団チームの初陣は、67キロ級の千色航平選手が大会新記録で見事優勝を飾った。

67キロ級で大会新記録の120キロを持ち上げる
67キロ級で大会新記録の120キロを持ち上げる

主将の大河内優選手はライバル選手と熾烈な戦いを続け、165キロに挑みむが、惜しくも優勝を逃した。

大河内優選手:
純粋に悔しいの一言ですね。(今後は)今よりもベストを上げて、全日本とか国体とかで表彰台に乗れるように記録上げていきたいと思います

試合が出来る喜びと悔しさが交差した久々の公式戦。
「世界を目指して」実業団チームの挑戦が続いている。

(福島テレビ)

福島テレビ
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