“A級グルメの町“として知られる島根・邑南町に派遣されたのは、大手飲食店情報サイト「ぐるなび」の女性社員。全国に町の魅力を伝えるため奮闘する彼女が出会ったのは、「ここでしかできない」数々の体験だった。
ぐるなび・森里佳さん:
ぐるなびの社員です。邑南町の魅力を発掘するためにやってきました

大手飲食店情報サイトを運営する「ぐるなび」。ウェブ上に50万件以上の飲食店情報などを掲載し、食べに行くお店を探すと知らないうちに利用しているスマホ世代には欠かせない有名企業だ。

そのぐるなびの社員・森里佳さんが山間の町にやってきた理由とは。
ぐるなび・森里佳さん:
私が食べるのが好きなので、「A級グルメの町」というネーミングにひかれてきました。
森さんの目的、それはA級グルメの町として邑南町を全国にPRすること。

町が国の事業を活用し、約560万円をかけ都会の大企業の社員を招聘(しょうへい)。邑南町に行きたくなる仕掛け作りを託した。
邑南町 商工観光課・尾谷亮主任:
私たちにとっての当たり前というのが、森さんにとっては新鮮な観光のコンテンツになり得るものがあるので、そうした視点、情報発信には非常に期待しています。

1日に5カ所も 地域のブランドを広げるために日々奔走
自身の経験したことをウェブ上に体験プランなどとして掲載するため、森さんは調査のため、日々町内を動き回っている。
この日訪れたのは地元の老舗、大正10年創業の垣崎醤油店。

垣崎醤油店・柿崎宏次さん:
上手です。
ぐるなび・森里佳さん:
楽しいです。これは絶対、女性も男性も楽しめると思います。

ここでは、木桶での醤油の仕込み作業を体験。
ぐるなび・森里佳さん:
来てみて大正解でした!
原田笑アナウンサー:
1日にどれくらい街を回りますか?
ぐるなび・森里佳さん:
生産者さんと事業者さんで3カ所、昼夜と食事に行くので2カ所。合計、1日で5カ所回ります。
続いて到着したのは、耕作放棄地を活用した花畑「摘み樹ガーデン」。

摘み樹ガーデン・鍵本あきさん:
これはパイナップルミント。
ここでしか味わえない食や体験をA級グルメと称し、地域のブランドとして磨き上げる。
ぐるなび・森里佳さん:
単純に物を買って渡すだけじゃなくて、自分で摘んできて気持ちものせてプレゼントできるというのは、ここだけでしかできないんじゃないかと思いました。

摘み樹ガーデン・鍵本あきさん:
なかなかこの思いが伝わらなかったから、わかってくれる人がいるのはすごくうれしいわ。
今後もさまざまな施策で邑南町の魅力を発信
この日はほかにも、白炭づくりの現場を取材。チーズ工房も訪問など分刻みのスケジュール。

ぐるなび・森里佳さん:
邑南町内の全店舗回って、味を知って、魅力をつなげていきたいと思います。
1年の任期期間で体験型の企画の立ち上げたり、ぐるなびのオンラインサイトと連携した商品の販売促進も行う予定の森さん。

ぐるなびのノウハウをフル活用し、邑南町での挑戦は続く。
(TSKさんいん中央テレビ)