甘い香りがしそう!「白桃のキャンドル」

「超リアル!」「良い香りがしそう」「本物かと思いました」

思わずそんなコメントがこぼれてしまう「白桃のキャンドル」が話題になっている。

雑貨店カウプンキ(@zakka_kaupunki)さんが投稿したのが、こちらの写真。ふたつの“桃”がテーブルの上に並んでいるが…実は、写真の右側にあるのは、蝋でできたキャンドル作品!

写真右がキャンドルの桃。芯のついていない写真左の桃は本物!
この記事の画像(9枚)

写真左側にある、白い芯が付いていないものが本物の桃。本物と比べてみると、そのみずみずしい色合いや、うぶ毛のチクチクした手触りまで伝わってきそうな再現度に驚いてしまう。

このキャンドルがTwitterに投稿されると、たちまち「上品な桃の風味が口の中に思い出される完成度…」という驚きの声や、火を灯した写真には「桃が燃えてる」とコメントが寄せられ、大人気に。

「雑貨店カウプンキ」の公式オンラインショップで6月26日に販売を開始したのだが、その日のうちに在庫分が完売するなど、大きな反響を呼んだ。

作者は日本キャンドル協会公認のキャンドルアーティスト。他にも様々なキャンドル作品を手がけている「雑貨店カウプンキ」さんに、お話を聞いてみた。

スランプの最中…「大好きな桃なら作れるかも」

――「白桃キャンドル」を作ろうと思ったきっかけは?

桃が大好きで、旬の時期になると桃のシロップ漬けを作って食べるのが楽しみでした。今年の6月が雑貨店カウプンキが1周年を迎えたこと、そして丁度スランプに陥って悩んでいたことが重なり、新しいキャンドルを作ってみよう!と。

何を作るか悩んでいた時、冷蔵庫に桃があることを思い出しました。「好きな桃なら作れるかもしれない」と制作に至ったのがキッカケです。


――こだわった点はどこ?

「手ごね」で作ると、どうしても表面が凸凹してしまいます。なるべく手に持った時も本物っぽさを感じてほしかったので、滑らかだけど手に馴染むような形を作る様こだわって作りました。


――リアルな質感はどうやって作られている?

うぶ毛の存在感がリアルさを左右すると思っているので、色とバランスを見ながらうぶ毛を再現しています。

手のひらサイズの大きさ。ネットに入れるとさらに“本物感”がアップ

本物の桃を見ながら塗り分けたという、こだわりの“うぶ毛”の色合いがリアル感を生んでいる、白桃キャンドル。

決まった型を使わない「手ごね」という手法で作られているため、ひとつひとつ微妙に違った形に仕上がり、その表情の個体差も楽しめる作品になっているという。

制作中は「本物の桃を横に置いていたので、桃の甘い香りに包まれていた」そうで、その香りまで伝わってきそうなリアルな仕上がりだが、キャンドルは無香タイプ。

「香りも楽しめたらいいなあ」という声には「香り付きもいいですね、参考にさせて頂きます!」というコメントもあったため、もしかしたら今後、そのリアルなビジュアルと香りのどちらも楽しめる作品が登場するかもしれない。

「食べたくなった」の声が一番嬉しかった

――キャンドルを作り始めたきっかけは?

元々キャンドル作りに興味はありませんでした。大学3年生の進路決めの際、高校生の頃からの不眠症や体調不良が原因で就活・就職を断念。「雑貨屋を開く」という夢を叶えるための一歩として「ハンドメイド作家」としての活動を始めることにしました。

最初は好きな布小物やアクセサリーを作っていましたが、「二番煎じ」で「何処にでもありそうなもの」しか作れず。自分にハンドメイドは向いていないのではないか、と悩みました。

そんな時、熊本でキャンドル作りの基礎も学べて資格も取れる教室があることを知り、藁にもすがる思いで通うことを決めました。今ではズブズブ沼にハマって、キャンドル一筋になっています。

『ミディトマト』はとろけた姿もかわいい

大学卒業後、雑貨店を開くという夢を叶えるため、熊本でキャンドルの制作・販売を開始したという雑貨店カウプンキさん。作品にはそれぞれ「小さな物語」が添えられているのも特徴だ。

ちなみに、ショップの名前にある「カウプンキ」とはフィンランド語で「街」という意味。

「絵本や物語に出てくるような『街の雑貨店』をイメージしています。お洒落なお店ということではなく、誰かの地元の『街』のように、ふらっと入れるような『心の拠り所』や『居場所』になったらいいなって思ってつけました。『カウプンキ』って音も可愛いのでお気に入りです」と話している。


――思い出深い、お気に入りの作品はどれ?

「白桃」は勿論ですが、「瞠若(どうじゃく)」は今のお店の方向性が決まるキッカケとなったキャンドルでお気に入りです。小さくてシンプルなキャンドルですが、手触りも良く、灯すと内側から温かい灯りが溢れて幻想的です。

『瞠若』

――キャンドルの魅力・楽しみ方はどんなものがある?

全く同じキャンドルでも、溶け出したら全然違う表情を見せるのが魅力だと感じます。金子みすゞではありませんが、「みんな違ってみんないい」雰囲気がいいなって思います。

早朝に、キャンドルの薄あかりの中で珈琲を淹れたり読書したりするのが好きです。見て楽しむのは勿論ですが、「明かり」として使うのも非日常感があってオススメです。

『青林檎』

――「白桃」には大きな反響がありましたが…

正直ここまで反響があるとは思っていなかったので驚きました。「桃が食べたくなってきた」という声が1番嬉しかったです。

『ちぎれ雲』

白桃キャンドルは期間限定の販売で、1点2,500円(税込)。BASEの公式オンラインショップで7月5日から販売を再開し、量産が難しいため、少量ずつではあるが「桃の旬が終わる9月までは随時追加していく予定です」とのことだ。

丁寧に作られた、癒やしのキャンドル。見ているだけでほっとしそうなこんなアイテムを、ぜひおうち時間を楽しむお供に迎えてみてはいかがだろうか。

【関連記事】
断面のみずみずしさはどう見ても本物…粘土で作られた“マスカット”がすごい
“深谷ねぎ”みたいなスティックシュガーに大反響!商品化を何度も断られた女将が諦めなかった理由