マスクに穴、そのままストローで「飲めマスク」

コロナ禍の生活にマストなアイテムとなった、マスク。

飲食店でも食事の時以外はマスクを着用することを推奨する張り紙などを見たことがあるだろう。しかし、日常の場面でほんのひとくち飲みたいときに、いちいちマスクを外すのが面倒と感じたことはないだろうか。

そんな悩みを解決してくれそうなマスクが登場した。

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株式会社YanoRingが開発したのが、マスクを着けたままストローで飲み物が飲める、その名も「飲めマスク」

素材は綿で、口が当たる内側(裏面)の部分に丸い穴が開いていて、表面の3段になっているプリーツの隙間からストローを差し込むことができる構造になっている。

一見、無理やりマスクにストローを突き刺して飲み物を飲んでいる!?と思ってしまうような、なんとも不思議なマスクだ。

また、プリーツに隠れて外側からは穴が見えないデザインになっていて、ストローを使わないときは普通の布マスクとして、飛沫の拡散を防いでくれる。

この「飲めマスク」は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で目標金額10万円でプロジェクトがスタートすると、初日に目標を達成。6月25日現在、21万円以上の支援を受けて進行している。

プロジェクトには「画期的なマスクですね!」「他にはない、新しい発想のマスク」などのコメントが寄せられているが、実はこのマスク、これから活用してほしいシチュエーションがあるという。

「飲めマスク」を開発した、株式会社YanoRingの矢野宏一氏にお話を伺った。

「不自由なマスク生活を快適に」

――「飲めマスク」を開発したきっかけは?

2020年4月、コロナが始まってすぐの頃、喫茶店で対面で話していた際にマスクを着用してコーヒーを飲んでいると、同じ店内にいた女性がマスクをずらしてジュースをストローで飲んでいました。

女性はマスクを着け外しすることでファンデーションが落ちてしまったりと不便そう、またコロナはすぐには収まらないだろう、マスク生活はしばらくの間続くだろうという予感があり、マスクに穴をあけていれば、より楽にマスクをつけたまま会食出来るのではないかとひらめきました。


――こだわった点はどこ?

穴がマスクの外側からは見えない、というのは大きなポイントです。友人の奥様がパタンナーをされていたので、試行錯誤してこの形に仕上げました。

マスクを生産している会社の方へ「穴の開いたマスクを作ることができないか?」という話を持ち込んだところ、ウイルスをいかにカットするかということを重視しているマスク業界には「マスクに穴をあける」という発想が全くなかったようでした。

「コロナによって不自由になってしまったマスク生活を快適にしたい」という思いから、繰り返し使え、ファッションとしても使えるものを目指して開発したという「飲めマスク」。

実際にマスクを着け外ししながら飲み物を飲んでいる人を見てアイデアが浮かんだそうだが、「飲めマスク」は飲むたびにマスクを外すストレスを解消してくれるだけでなく、マスクの着け外しでメイクが落ちてしまうことが気になる女性にとっても嬉しいかもしれない。

そして、飲む場面以外での活用法についても聞いてみた。


――「飲めマスク」はどんな場面で使ってほしい?

飲み物を飲む以外にも楽器の演奏ができたり、屋外での仕事・スポーツ観戦などの場面ではマスクをしたまま水分補給ができます。また、7月にはオリンピックが行われますが、マスクを着けたままでもホイッスルを吹くことができるので、警備にも役立てることができると思います。

「飲めマスク」のプロジェクトはマスク1枚とマスククリップのセットで3000円のコースから選ぶことができ、期間は6月30日までとなっている。

「全世界の皆様方に少しでも生活しやすくなって欲しい」と話す矢野氏。今後は不織布の「飲めマスク」の開発や、一般販売も予定しているということなので、気になった方はチェックしていただきたい。

 

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