幼い娘が新型コロナウイルスに感染。
仕事にも行けず生活に不安を抱えながら、自宅待機を続けるシングルマザーの切実な訴え。
「あのコロナが自分の家にも」幼い娘が感染
次女が感染 自宅待機中の女性:
感染対策はしっかりしていたと思っていたけれど、どこからやってくるかわからない恐怖。防ぎようがないところまでコロナがきていると、身をもって感じた

北海道・上川地方に暮らす30代の女性が、新型コロナウイルスへの不安と恐怖を打ち明けた。
女性は、5歳と7歳の娘2人と暮らすシングルマザー。
5月、保育園に通う次女が新型コロナに感染していることがわかった。

次女が感染 自宅待機中の女性:
すごく元気なので、陰性だろうと思っていたら陽性。あのコロナがまさか自分の家に来た。不安はあった
次女の陽性が判明した翌日、女性と小学2年の長女もPCR検査を受けた。結果は陰性だったが、濃厚接触者となるため自宅待機に。

次女が感染 自宅待機中の女性:
私と長女が発症していないことを確認してからじゃないと、仕事も学校も行けない。かなり長い戦いになる
新型コロナに感染し、軽症か無症状の場合はホテル療養か自宅療養となる。

女性は、子どもが5歳と幼いことや、ホテルの一室で長期間過ごすことで家族間の感染リスクが高まるのではと不安を感じ、自宅療養を選択した。

しかし…
自宅療養を選択 収入ストップで不安も
次女が感染 自宅待機中の女性:
自宅療養になると買い物にも行けない。食料をお届けしましょうかとか、支援があるとコロナにかかった人、苦しい人が支えられるのではないか

女性が暮らす地域では、自宅療養を選んだ人に食料や日用品を提供するサポート体制はまだ整っていない。
次女が感染 自宅待機中の女性:
友人が食料を届けてくれて、周りにすごく支えられて過ごしている
周囲のサポートで日々を過ごしているが、実はもう一つ大きな不安を抱えている。

次女が感染 自宅待機中の女性:
いま収入がストップしている状況。不安を感じて過ごしています
自営業だが、自宅待機を余儀なくされている。
支援制度活用には「該当しない」と言われ…
次女が自宅療養を終えても、女性にはさらに2週間の健康観察が必要となるため、約1カ月間は仕事を休まなければならない。
そこで、支援制度を活用しようと試みたが…

次女が感染 自宅待機中の女性:
調べていくには限界があって。(行政に)連絡してみると「該当しません」とか、窓口を間違えると、その担当者もわからないので、私が困らせる状況になって。どうしたらいいんだろうと。数日間そんな状況だった。自分の身は自分で守らなければ…

仕組みが複雑で、国や地元自治体などのいくつもの窓口に問い合わせて、ようやく該当する給付金の支援を見つけることができた。
突然、降りかかった新型コロナ。
不安に襲われる患者や家族への、細やかな対応が望まれる。

次女が感染 自宅待機中の女性:
コロナに感染した家族のための「生活支援の案内一覧表」を作って、コロナになった家族に必要なら見てくださいと(してほしい)。頼りにするのは国の制度。困ったときには助けてもらいたい
(北海道文化放送)